第69回カンヌ国際映画祭出品でも注目を集め、現在絶賛公開中&ロングランも決まっている是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』ですが、この度9月16日より開催されるスペイン最大の国際映画祭、第64回サン・セバスチャン国際映画祭(9/16〜24)パールズ部門に出品されることが決定しました。

是枝監督は、本映画祭の同部門にて昨年『海街diary』が観客賞を受賞、その前作『そして父になる』(13)も観客賞受賞、さらに『奇跡』(11)では最優秀脚本賞とカトリックメディア協議会(SIGNIS)賞、『歩いても 歩いても』(07)が脚本家協会賞、『ワンダフルライフ』(99)では国際批評家連盟賞を受賞するなど、これまで非常に高い評価を受けており、今回のいち早い出品決定にも期待の大きさが伺えます。

他にも、6月30日から台湾で開催される第18回台北映画祭ビジョンズ部門での出品も決定するなど、カンヌ国際映画祭を皮切りに続々と海外映画祭での出品が決まってきています。

また、日本での好評に加え、全米NO.1映画評サイト‘ロッテントマト’(Rotten Tomatoes)では100%FRESHの大絶賛!「監督の繊細さや深さが感じられる。厳しい現実に実直に向き合い、かつ笑いの要素まで入れた是枝裕和の最高傑作!」(The Film Stage)、「是枝監督の主人公への愛、温かさやユーモアの交流が観ている者を全く飽きさせない。彼は世界が誇る最高の映画監督の一人!」(Village Voice)などの絶賛レビューも出ており、世界各国のバイヤーたちからの熱い視線が注がれ、すでに中国、韓国、タイ、香港、台湾などのアジア圏に加え、アメリカ、イギリス、フランス、オランダ、ドイツ、デンマーク、スウェーデン、スペイン、ブラ汁、コロンビア、アルゼンチン、チリ、カナダ、アイルランド、ポルトガル、トルコ、ギリシャなど世界130の国と地域へのセールスが決定しています。(6/15現在)

今や日本を代表する名優阿部寛が、叶わない夢ばかりを追いかける情けない主人公をチャーミングに演じ、愛想をつかして出て行った元妻を真木よう子が、阿部演じるダメ息子を穏やかな眼差しで見つめる母を樹木希林が好演。脇を固める豪華俳優陣も見逃せない心に沁みる感動作『海よりもまだ深く』は、現在大ヒット公開中です。

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執筆者

Yasuhiro Togawa