この度、自主制作アニメ『森の安藤』等、独特でシュールな世界観で映像作品を制作し続ける新進気鋭のアニメ作家・谷口崇の最新作「いっぽう日本昔ばなし」が、6月1日(水)より、UULAとゲオチャンネルでの配信開始が決定致しました。

 「いっぽう日本昔ばなし」は、「桃太郎」「鶴の恩返し」「笠地蔵」等、誰もが知る「昔ばなし」のメインストーリーが展開されるいっぽう、その裏側で繰り広げられた地味で醜悪でどうでもいい話を、アニメ作家谷口崇が、独特なタッチのイラストと世界観で描いたショートアニメ。「かぐや姫」では、月に帰って行くかぐや姫を見送るおじいさんとおばあさん、というお馴染みのエンディングのいっぽうで、かぐや姫に求婚した貴公子達が、「それほど好きでもなかった」と、強がりを言いあう様子が、また「わらしべ長者」では、屋敷と馬を交換した長者が、その後も物々交換を続けた結果、最終的に入手した謎の銅像を目の前にして、ひとり暴言を吐き続ける様子が描かれ、そのシュールかつナンセンスな展開に、じわりと笑いが込み上げます。

 本作において、脚本・作画・声と3役を務める谷口崇は、温かみのある手描きの線と、自らが声を担当する独特の手法で、数々の自主アニメを制作。オリジナリティの高さと、独特な世界観に魅了されるファンは多く、代表作である「森の安藤」は、Youtubeで400万回を超える再生回数を記録し、またトロント日本短編映画祭2007 Festival Choice Awardやザグレブアニメ映画祭 入選等、受賞歴も多数。最近では、テレビ東京アニメ「闇芝居」の第3期監督、オリジナルゲームアプリ「おしり前マン〜OSIRIUS〜」にて漫画「少年バカボン」とコラボを実施、7月からはKBC九州朝日放送にて「おなら吾郎」の放送が開始されるなど、その活躍は多岐に渡ります。6月1日からの配信を控え、谷口崇からは「子供の頃から日本の昔話が好きで、当時放送されていたTVアニメも、2〜3週に一度は必ず観ていました。それから20年、ゲーム雑誌やバトル漫画しか読んでいなかった間も、昔話への思いは膨らみ続け、今回、その思いのすべてをぶつけさせていただきました。」とのコメントが届き、長年に渡る「昔ばなし」への熱い想いと本作にかける意気込みが伺えます。

 唯一無二の鬼才・谷口崇が、語り継がれるお馴染みの「昔ばなし」を、独自の発想と表現方法で、新たに創造した物語は、一度観始めたら最後、ディープな谷口ワールドから逃れられなくなること、間違いありません。

【作品情報】
●タイトル:「いっぽう日本(にっぽん)昔ばなし
第1話 「桃太郎」
第2話 「浦島太郎」
第3話 「かぐや姫」
第4話 「耳なし芳一」
第5話 「わらしべ長者」
第6話 「鶴の恩返し」

●スタッフ
プロデューサー:松村一人、中尾恭太
脚本・作画・声:谷口崇
編集:室 千帆里
制作会社:株式会社イルカ

【配信情報】
配信開始日:6月1日(水) *全12話一挙配信
配信サイト:
UULA        http://uula.jp/
ゲオチャンネル  http://geochannel.geo-online.co.jp/

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa