2015年1月31日に公開し、全国80館でスタートしたにも関わらず、最終興行収入2.5億円、最終動員数201,000人を記録するヒット作となった映画『深夜食堂』。その勢いは日本だけにとどまらず、≪台湾≫では2015年上半期公開の邦画の中で一番の興行収入をあげ、≪韓国≫では、2000年以降の同規模公開作品の邦画の中では歴代1位という前代未聞の記録を打ち出し、更に、配給規制がある≪中国≫では上海国際映画祭に招待作品として招かれ、1000人を超える客席でスタンディングオーベーションが起こるなど、アジア各国で「深夜食堂」フィーバーが起こりました。それから、1年・・・アジア中が熱狂した映画『深夜食堂』が、早くも、映画『続・深夜食堂』として“食欲の秋”真っ只中の11月5日(土)に公開することが決定しました。撮影中にも関わらず、世界各国(アジア圏を中心に)映画配給のオファーが殺到している程、世界での人気を徐々に広げています。

原作は、第55回小学館漫画賞、第39回日本漫画家協会賞大賞を受賞したコミック「深夜食堂」(安倍夜郎原作・小学館「ビッグコミックオリジナル」にて連載中)。中国、韓国、台湾、香港でも、コミック、レシピ本などの関連本が国内外で累計500万部以上と、前回より更なる勢いでヒットをとばし、アジア各国から映像化のリメイク権獲得に殺到するほど、人気コンテンツへと成長し続けています。

2009年10月よりドラマ第1弾がTBS・MBS・RKBほかで放送を開始しギャラクシー賞に選奨され、作品との向き合い方を評価されました。2011年10月より第2弾が放送。続く2014年10月より放送された第3弾では、シリーズ最多の地上波29局で放送されました。また、世界でも2012年ドイツ・ハンブルクでのワールドメディア・フェスティバルにおいて娯楽・家族向け番組部門で「銀賞」を受賞、ソウルドラマアウォード2015では「年間人気外国ドラマ賞」を、日本のドラマとしては、初の受賞という快挙を成し遂げました。ドラマ全3シリーズは中国、韓国、台湾、香港、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、ミャンマー、アメリカで既に放送、配信され、このたびモンゴル、フィジー、リトアニアでの放送が決定しています。 尚、DVD・BDでも、「深夜食堂」シリーズ、セルBOX累計売上げ3万枚という深夜ドラマとしては、異例の売り上げ枚数をたたき出しております。

そして今回、劇場版続編に加え、世界中の「深夜食堂」ファンにこの世界観を楽しんで欲しいという想いから、「深夜食堂」のドラマ新シリーズが10月21日(金)よりNetflixで配信することも決定しました。新シリーズとなる本作も、マスター役の小林薫やおなじみの常連客に加え、ドラマオリジナルのキャストがゲストとして登場。全世界190ヶ国で同時配信いたします。

●世界で認められ続ける世界観を手がける松岡錠司監督
今回メガフォンをとるのは、映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』で日本アカデミー賞を受賞しこれまで、ドラマシリーズ第1弾から、世界で認められ続ける世界観を描いてきた松岡錠司監督。
15年以上の付き合いになる、マスターを演じる小林薫も、監督のこだわりを知ってか、セリフを口にするタイミングを確認したり、細かくチェックをして作り上げていく。監督の周りには、美術、照明、撮影、更にはフードスタイリストに俳優部のスタッフも集まり、微調整を重ねる。常に、「これでいいのか?」を確認しながら、磨きをかける“松岡組”と呼びべき抜群のチームワークで一丸となって作り上げた「深夜食堂」の世界観。“松岡組”の総力を結集して、再び『続・深夜食堂』へと挑む!!

●前作同様、再び300坪の倉庫に広がる、新宿ゴールデン街を思わせるリアルなセット!
本作の舞台になるのは、賑やかな街の、とある路地裏にひっそり佇む「めしや」。店内だけでなく、店の外側まで、まるで新宿ゴールデン街を思わせるようなリアルすぎる街並みのセットを、なんと300坪の倉庫の中に再現!!1,2,3のドラマから更に広がる街並みを作り上げ、前作からまた作り直し、更なる調整を重ね作品の世界観をこれまで以上にリアルに表現しています!そんな街を再び見事に作り上げたのは、前作同様映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」、日本アカデミー賞受賞作「舟を編む」、そして一躍話題となった「テルマエ・ロマエ」「テルマエ・ロマエⅡ」「バンクーバーの朝日」とありとあらゆる世界観を作り上げてきた美術監督・原田満生。細部まで行き届いた完璧なまでのセットは、まるでその世界に迷い込んだかのような錯覚を起こすほど!

●思わず食べたくなるようなおいしい料理にも注目!!
また、作品のもう一つの主役となる「料理」を手がけるのは、「かもめ食堂」、連続テレビ小説「ごちそうさん」(NHK)でも活躍したフードスタイリストの飯島奈美。大スクリーンで映し出される「焼肉定食」「焼きうどん」「豚汁定食」をはじめとした季節感あふれる数々の料理は、映画を観終わった後、すぐにでも深夜食堂に駆け込み食べたくなる作りに!観ても、食べても本当においしい!本当のうまさが映像からもにじみ出る「料理」で本作をさらに温かい気持ちに盛り上げます。

●マスター役はドラマ同様 主演・小林薫!ドラマ版でもおなじみメンバーも!
 ゲストには、実力派俳優陣が揃い本作の世界観を引き立てる!!
映画、ドラマ 共に物語の主人公・マスター役を演じるのは、ドラマ1、2、3、映画「深夜食堂」に引き続き、前回と同じく静かなたたずまいの中に確かな存在感を放つ小林薫が大人の魅力たっぷりに演じています。また、ドラマ版でもおなじみの常連客に、不破万作、綾田俊樹、松重豊、光石研、安藤玉恵、須藤理彩、小林麻子、吉本菜穂子、中山祐一朗、山中崇、宇野祥平、オダギリジョーはもちろん、前回映画版ゲストで出演していた多部未華子、余貴美子も常連客に加わり出演します。

さらに、映画のゲストでは、佐藤浩市、河井青葉、池松壮亮、キムラ緑子、小島聖、渡辺美佐子、井川比佐志と豪華な俳優陣がより「深夜食堂」の世界を引き立てます。
ドラマのゲストには、片岡礼子、近藤公園、岡田義徳、コ・アソン、伊藤麻実子、矢本悠馬、志賀廣太郎、平田満、豊原功補、佐藤B作、新井浩文、森下能幸、緒川たまき、風間トオル、宮下順子など、個性派実力派俳優が集結。「めしや」を舞台に繰り広げられる様々な人情物語にいっそうの趣を添えます。

●小林薫(「めしや」マスター役)のコメント
最初から(映画の)続編があると思っていたわけではないので、今回、続編の撮影で、またみなさんと一緒にお仕事ができたという意味では、一回目の深夜食堂の映画の撮影が終わった時とは違う感じがあります。

韓国でも、台湾でも、深夜食堂の(リメイクの)ドラマが始まったっていうニュースなんかを聞くと、そのこと自体が面白いことだなあと思います。中国とか台湾、香港、韓国といった国々を見ると、こんなカウンターだけの狭い店で、しかも食堂っていうのは、なかなか日本以外では、ないんじゃないんかと思うんです。けれど、非常に共感していただいていているようで、すごいなって思います。また、撮影中も台湾とか中国からセット見学に来られたりしていたんです。そうい現場って、なかなかないと思うんですよ。
そういった意味で、非常に変わったというか、面白いドラマを僕らは日本から発信しているんだなぁという気はしています。

別に大きなドラマがあるわけじゃなくて、本当に市井の人々のドラマが根底にあるんですが、前回よりもさらに、面白い映画に仕上がっていると思います。大がかりとかじゃないですけど、一方で贅沢な感じもすると思うので、楽しんでいただけるんじゃないかなって思っています。ぜひお楽しみください。

●松岡錠司監督のコメント
毎回そうだけれど、現場に入ると、これでいいのか。俳優の表情を見て、ちゃんと引き出せているのかと本当に悩むんです。でも、劇場に足を運んでくれた方が、「いやぁー、いいものを見たよ」と言って、何年後かに見返しても古びていない作品として生き残っていけるような映画を作りたいと思っています。

≪映画≫
【タイトル】 映画「続・深夜食堂」 【劇場公開】 11月5日(土)全国公開
【原作】 安倍夜郎「深夜食堂」(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載中)
【スタッフ】 監督:松岡錠司 美術:原田満 フードスタイリスト:飯島奈美
【出演】 小林薫ほか 【ゲスト出演】 佐藤浩市、河井青葉、池松壮亮、キムラ緑子、小島聖、渡辺美佐子、井川比佐志
【公式サイト】 http://www.meshiya-movie.com/ 

≪ドラマ≫
【タイトル】 ドラマ「深夜食堂」新シーズン 【配信日】 10月21日(金)よりNetflixにて全世界190ヶ国同時配信 
【原作】 安倍夜郎「深夜食堂」(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載中)
【スタッフ】 監督:松岡錠司、山下敦弘、小林聖太郎、大森立嗣、吉田康弘、野本史生 
美術:原田満生 フードスタイリスト:飯島奈美 
【出演】 小林薫 ほか 【ゲスト出演】 片岡礼子、近藤公園/岡田義徳、コ・アソン/伊藤麻実子、矢本悠馬/志賀廣太郎、平田満/豊原功補/ 佐藤B作、新井浩文/森下能幸/緒川たまき、風間トオル/宮下順子
【エピソード】全10話
【Netflix】 https://www.netflix.com/jp 

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執筆者

Yasuhiro Togawa