■1,はじめに
「ちいさなひとのえいががっこう」は子どものための映画学校を作るべく立ち上げられた、ボランティアによるサークルです。これまで「おはなしくらべ」などの子ども映画会を過去に63回、また「映画館遠足」を8回企画して実施してきました。
http://yaplog.jp/eigagakkou/

ちいさなひとのえいががっこうでは映画を通して、その国や地域の文化や社会を知る「映画で世界一周!」シリーズを2013年度より始めました。
17カ所目となる今回はデンマークを取り上げます。世界中の子どもたちが夢中になるLEGOブロックが生まれた国であり、バイキングなどの独特の北欧文化の歴史をたどってきたデンマーク。哲学者キルケゴールや、映画分野でもラース・フォン・トリアー監督、ニコラス・ウィンディング・レフン監督や俳優のヴィゴ・モーテンセン、マッツ・ミケルセン、女優のアンナ・カリーナなど、日本でも知られている方が多くいます。
今回はデンマークの代表的な童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの原作によるアニメーションを上映します。
また、特別講師をお迎えしてデンマークについてお話を伺う予定です。

子どもたちはもちろん、親にとっても楽しめるプログラムとなっています。
入場は無料。16mmフィルムと映写機の解説も行ないます。
ぜひ、この上映会を広く知っていただくために、みなさまのご協力を賜りたく、お願い申し上げます。
詳細については、担当の岡崎( eigagakkou@hotmail.co.jp )までお問い合わせください。

■2,開催概要
主催:ちいさなひとのえいががっこう
後援:杉並区教育委員会
協力:特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
助成:独立行政法人青少年教育振興機構(子どもゆめ基金)
日時: 2016年5月14日(土) 14:00-16:30
会場:杉並区立中央図書館 視聴覚ホール (杉並区荻窪3-40-23)
    →JR中央線、地下鉄丸ノ内線「荻窪」駅南口から徒歩10分
   地図→https://www.library.city.suginami.tokyo.jp/facilities/chuou.html
料金:無料
定員:50名(先着順)
対象:幼児〜小学生とその保護者
ブログ:http://yaplog.jp/eigagakkou/
お問い合わせ:ちいさなひとのえいががっこう(担当:岡崎)
   e-mail: eigagakkou@hotmail.co.jp
  *大人だけの参加(見学、取材など)をご希望の際はあらかじめご連絡ください。

■3,上映スケジュール
【14:00 開始】
  14:00 映画の前のお話
  14:05 上映会 開始
      『はだかの王様』上映(20分)
      『雪の女王』上映(20分)
      『みにくいあひるの子』(20分)
      『王様とナイチンゲール』(22分)
       *各上映後に短い映画のお話
  15:40 上映終了、休憩、16mm映写機解説
  15:55 デンマークについてのお話
  16:25 上映会終了、おわりのあいさつ
 【16:30 終了予定】

■4,上映作品の解説
『はだかの王様』
(20分/1982年/学研/日本/カラー/16mmフィルム)
おしゃれな王様は、世にも美しく珍しい布を織るというふれこみの機織りに服を作らせる。それは役にふさわしくない者や愚かな者の目には見えないという。仕立上りを着て得意気に歩く王様を見て幼い子は「王様は裸だ」。

『雪の女王』
(20分/学研/日本/カラー/16mmフィルム)
悪魔の鏡のかけらが目に入ってしまった男の子は、雪の女王に誘われて氷原の彼方へ消えてしまい、仲良しの女の子は、男の子を探してあてのない旅に出ます。試練を経て成長する愛の姿、極北の自然が歌うメルヘンを、人形アニメーション独自の実在感で描きます。

『みにくいあひるの子』
(20分/1982年/学研/日本/カラー/16mmフィルム)
夏の盛りのこと、あひるのひよこたちが生まれました。最後に生まれた1羽は灰色のみにくい子でした。鳥の仲間は笑ったり、からかったりしていじめます。ついにある日、みにくいあひるの子は巣を出て、広い草原へさまよいこみました。草原では、野がもやがんや、おそろしい狩人にも出会いました。どこへ行っても、みにくいと笑われるばかりで、安心して暮らすところがありません。秋の夕暮れ、美しい白鳥の群れに会いました。みにくいあひるの子は、その美しさに深く心をひかれて夢にまでみるのでした。寒い冬がきました。風に吹かれ、氷に閉じ込められて、辛い苦しい日が続きました。ようやく春の陽がさしてきたある日、美しい池で泳ぐ、いつかの白鳥に会いました。みにくいあひるの子は、頭を垂れて近づいていきましたが…。
かわいらしい人形アニメーション。毎日映画コンクール大藤信郎賞、青少年映画賞、文部省特選。
演出・脚本:渡辺和彦 人形アニメーター:和田京子、見米豊、尾崎良 撮影:平井寛、阿部行雄 人形:佐々木章 音楽:斉藤高順 声の出演:中村メイ子

『王様とナイチンゲール』
(22分/1982年/学研/日本/カラー/16mmフィルム)
王様の国は、緑ゆたかな森や広い麦畑のある美しい国です。あるとき、美しい鳴き声を持つナイチンゲールのことを知った王様は、城中の人たちにその鳥を探させ、連れてきました。ナイチンゲールの声にしみじみと感動した王様は涙をこぼしましたが、お城の人たちはそれほど感心しませんでした。王様はナイチンゲールを大切に可愛がり、一緒に暮らしました。ある日、宝石で作られた小鳥が贈られてきました。ナイチンゲールとそっくりに鳴く、にせものの小鳥をお城の人たちは褒めていました。いたたまれなくなった本物のナイチンゲールはお城から逃げ出してしまいました。何度も何度も宝石の小鳥の鳴き声を聞いていましたが、ついに小鳥は壊れてしまいました。お医者さんが小鳥は治らないと伝えると、王様はその場に倒れて重い病気になってしまいました。うなされる王様の目の前に死神があらわれて苦しんでいると、どこからか鳴き声が聞こえてきました…。本物の素晴らしさを描く、人形アニメーション。
演出・脚本:渡辺隆平 脚本:市川安久利 撮影:阿部行雄、安藤武雄 アニメーション:藤森誠代、石田隆男 作曲:渡辺宙明

◎デンマークについて勉強しよう!
・デンマークって、どんなところ?
…文化、芸術、食べ物、スポーツ、どんなものが人気かな。
・デンマークの言葉であいさつしよう
…おはよう、こんにちは、ありがとう…デンマークの言葉でお話してみよう
・その他、デンマークという国について、映画を通して楽しく勉強してみましょう!

■5,「ちいさなひとのえいががっこう」とは…?
 「映画を勉強しよう!」をコンセプトに、子どもも親も一緒になって映画を楽しめる場を作りたい、とボランティアの有志が集まって活動を始めたサークルです。これまでに63回の上映会、8回の映画館遠足、14回の出前上映会、3回の段ボール映画館WSを実施して、子ども2,299名、大人1,713名 のあわせて約4,000名あまりの親子に参加していただきました(参加人数は2016年4月1日現在)
活動を開始してから10年を超えました。これからもいろいろな映画上映会で映画を楽しんだり、近くの映画館へ遠足に行ったり、映画の作り方の秘密を知るためのワークショップを企画しようと考えています。
ただいま「ちいさなひとのえいががっこう」では、一緒に活動をしてくれるボランティア・スタッフ(年齢・職業関係なし!)と、一緒に映画を楽しんで観てくれる生徒を募集しています。ブログはhttp://yaplog.jp/eigagakkou/
詳しくは、eigagakkou@hotmail.co.jp (岡崎)までお問い合わせください。

執筆者

Yasuhiro Togawa