2014年カンヌ国際映画祭正式出品を始め、ELLE シネマ大賞ノミネート、2015年サンタバーバラ国際映画祭で観客賞、2015年セントルイス国際映画祭で最優秀作品賞を受賞するなど、各国の映画祭で絶賛された感動作
『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』が8月YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町、角川シネマ新宿 他にて全国順次公開することが決定!

そしてこの度、6月24日(金)から開催される“フランス映画祭2016”での本作上映が発表され、
それにあわせ、マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール監督の来日も決定!
さらに、日本オリジナル予告編が解禁となりました!

予告編::https://www.youtube.com/watch?v=KqFr7ex1OEQ

本作は、当時18歳だった「落ちこぼれクラスの元生徒」のアハメッド・ドゥラメが、パリ郊外の貧困層地区にある学校であった自身の体験を映画化するために、マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール監督へ送った一通のメールから始まった、実話に基づく奇跡のストーリー。
監督はアハメッドとともに、彼の体験を元に脚本を共同執筆。本作に出演もしたアハメッドは、セザール賞有望男優賞 にノミネートされた。主人公の歴史教師アンヌ・ゲゲンを演じたのは、フランスを代表する名女優アリアンヌ・アスカリッド。生徒たちを未知の世界へと高め、厳格な教育と愛情深いまなざしを併せ持つ、思春期にこそ出会うべく理想の教師像アンヌ先生を熱演した。

今回解禁となった日本オリジナル予告編では、生徒同士の対立も絶えない落ちこぼれクラスを受け持つことになったアンヌ先生が、彼らに歴史コンクールへの参加と“アウシュヴィッツ”という題材に取り組むよう、提案するところから始まる。最初は反発しながらも次第に事実に向き合うようになる生徒たち—。
そして注目すべきは、彼らのターミングポイントにもなった、アウシュヴィッツ強制収容所の生存者であるレオン・ズィゲル氏(※)の登場シーン。自分たちと同じくらいの年齢で実際に強制収容されたレオン・ズィゲル氏の壮絶な体験談に真剣な表情で聞き入る生徒たちの表情は、まさに演技を越え、そして学ぶこと、知ることの大切さを観ている我々にも訴えてくるだろう。

※レオン・ズィゲル(Léon Zyguel):
1927年、ポーランド系ユダヤ人移民の子としてパリに生まれる。1942年にドイツ警察に連行されてアウシュビッツの強制収容所に収容されるが、奇跡的に生き延びる。2015年1月に逝去。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=54857

執筆者

Yasuhiro Togawa