■稀代のベストセラー作家・東野圭吾の 100 万部突破の大人気小説が待望の映画化!!
本作の原作は、多くのベストセラー小説を世に送り出すと共に第 134 回直木賞を始め、数多くの賞を受賞するなど、日本を代表する人気作家の一人である東野圭吾の大人気小説「疾風ロンド」。2013 年 11 月に「より多くの人たちに読んでもらいたい」という想いから、同氏、17 年ぶりの文庫描き下ろしとして出版(実業之日本社)され、その願いが届いて 100 万部を超える売り上げを記録、各ランキングを席巻する大ヒットとなった人気小説であり、多くのファンが映画化を待望していた作品である。

■”大倉忠義“、”大島優子“が雪上でのリアルな演技・滑走で魅せる!日本の運命を握る重要な役所を体当たりで熱演!!
野沢温泉スキー場は、シーズン真っ只中。今日も多くの観光客がスキーにスノボに楽しんでいた。そんな中、パトロール隊員の根津昇平(大倉忠義)は救助要請を受け、現場に急行。すると滑走禁止区域で雪に埋まっている男を発見、救助する。
翌日、オリンピックを目指すスノボードクロス選手である瀬利千晶(大島優子)は、ゲレンデの滑走禁止区域内で雪につっこむ男と遭遇する。「また、ですか」、その現場で根津が救助した男はまさか前日と同じ男だった。自業自得で、右足を痛めたその男。スキーをやめるよう根津たちが説得するのだが、なぜか頑なにゲレンデに出ようとする…。20 年以上前に流行ったであろう古臭いウェアに身を包んだこの栗林和幸(阿部寛)という男。その態度に疑念を頂いた二人は、男を強く問い詰める。すると、あるワクチンが盗まれ、このスキー場に隠された。それを捜しているというとんでもない秘密を打ち明けるのだった。しかも、それは未認可ワクチンで警察には頼めない。だが、早く見つけないとワクチンを待っている患者の命が助からないと・・・。スキーとスノボ、一流のテクニックを持つ二人、人命救助になるならと、このちょっと怪しげで頼りなく、スキー下手の中年研究員に協力し、ワクチンを捜す手助けを決意。ゲレンデへと向かうのだったが・・・。
今回、スキー場のパトロール隊員・根津昇平を演じるのは“大倉忠義”。国民的グループの関ジャニ∞の一員としても活躍する一方、『クローバー』(12)で主演を務めるなど、高い演技力に注目が集まる彼が、正義感の強い、真っ直ぐな根津を熱演する。また、大倉が劇中で着ているウェアは、実際の野沢温泉スキー場パトロール隊のウェアを特別に大倉のサイズに合わせて作られたもの。そのウェアを身にまとい役柄そのままに、初めて挑戦するスノーモービルを巧みに操ったり、スキーで颯爽と滑走するなど高い運動センスを発揮し、文字通り、体当たりの演技を本作で披露する。
また、一方、スノーボードクロスの選手である瀬利千晶を演じるの大島優子。AKB48 時代はセンターを務めるなど、多くのファンから人気を集めた彼女だが、AKB 脱退後も女優として、数々の作品に出演。『紙の月』(14)では第 24 回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を始め、多くの映画賞を受賞するなど、その自然な演技力が高く評価されている。今回はオリンピック候補になる実力がありながら、競技を続けるか否かで葛藤しているという難しい役柄を見事に演じ切る。また、9歳から始めたスノボードの腕前も存分に披露し、雪上のアクションにも挑んでいる。

■一癖も、二癖もある!?豪華キャスト陣が揃い踏み!その演技にスクリーンから1秒も目が離せない!!
さらに、阿部、大倉、大島に加えてムロツヨシ、堀内敬子、戸次重幸、濱田龍臣、志尊 淳、野間口徹、麻生祐未、生瀬勝久、柄本明といった、今、人気の実力派キャストたちが勢揃い。特徴あるそれぞれのキャラクターたちを魅力的に演じている。さらに、その個性溢れるそれぞれの演技が絶妙に絡み合った集団劇は必見である。

■稀代の演出力!「サラリーマン NEO」「あまちゃん」を手がけた吉田照幸監督が見事に映画に昇華!

本作のメガホンを取るのは吉田照幸監督。NHK で放送され、それまでの同局のイメージを覆し、話題となった「サラリーマン NEO」(04 年〜NHK)や、「じぇ!じぇ!じぇ!」という言葉と共に日本中をブームに巻き込み、異例の高視聴率を記録した NHK 連続テレビ小説「あまちゃん」(13 年 NHK)の演出を担当。登場人物たちのキャラクター性の構築やシュールであるがどこかクスりとさせるセンスフルな笑い、それらを異質なものに見せない演出力に高い評価を得ている。
本作でも、その卓越したセンス、演出力を十二分に発揮。息をもつかせぬサスペンスの中に、コミカルなエッセンスを吹き込み、誰しもが楽しめる映画として昇華。観客をその世界観へ引き込む。

【大倉忠義(根津昇平役)コメント】
(阿部さんとの映画初共演について)
映像で僕が一方的に見ていた方なので、一緒に共演できて不思議な感じがしましたし、すごく有難いことだと思いました。
撮影現場での立ち振る舞いだったり、ストイックさだったり、自分も見習わなければいけない部分がたくさんありました。
(大島さんとの映画初共演について)
イメージそのままな人だな、という印象です。年は近いんですが、大勢のグループの中のセンターに立っていた人だから、しっかりしてますよね。肝が据わっているじゃないけれど、すごい人だなと率直に思いました。
(パトロール隊という役柄について)
役作りでは、パトロール隊ということも重要ですし、根津という人物がどういう人なのか、ということを考えて気持ちを作っていました。スノーモービルの運転は初めてだったのですが、坂道とかは限界までスピードを出して挑戦しました。

【大島優子(瀬利千晶役)コメント】
(阿部さんとの共演について)
物静かでシャイな方なのかなと最初は思っていたので、うまく交流できなかったらどうしようと不安に思っていたんです。
でも、台本の読み合わせから会話が弾んで、最初の頃とはだいぶイメージが変わりました。身長差があるのにキチンと目線を合わせてくださいますし、真剣にその一つの内容にむきあって話して下さいました。もっとお話させていただきたいと思いました。
(大倉さんとの映画初共演について)
関ジャニ∞のメンバーのお1人だということは分かっているんですけれど、いい意味で期待を裏切るとてもチャーミングな方でした。いつもニコニコしていたり、ボーっとしていたり、ハイテンションだったりという、ありのままの方だなという印象です。
(スノーボード選手という役柄について)
実は、9 歳からやっていたんです。もはや、この作品のために、私は 9 歳からスノーボードをやっていたのだと思って、満を持してこの作品に登場させて頂きました(笑)。

【阿部寛(栗林和幸役)コメント】
(今回、初めてご一緒された大倉さん、大島さんそれぞれの印象について)
大倉君は飄々としているというか、本当にかっこいい。それでいてなんか掴みどころのないお芝居をするし、不思議な面白さがあります。彼と一緒の空間でどんな映像を生み出せているのか、凄く楽しみです。
大島さんはもうとにかく本当に元気で、野沢温泉の町中に点在する公共温泉全部に入ったんじゃないだろうか?!アクティブですね。これが AKB48 でセンターを張ってきた人のパワーなんだなと思いました。その元気さで、スノボのシーンもほとんど吹替無く素晴らしいお芝居をしてくれたと思います。

【吉田照幸監督コメント】
(今回、初めてご一緒された大倉さん、大島さん、それぞれの印象について)
大倉さんに関しては、時々、ハッとする表情をされるんですよ。なんか途端に、急に格好良く見える事があって、そういうのが印象的でしたね。現場でも分からない事は質問してきて頂いて、納得した上で演じて下さったというのは監督としてはすごく有難かったです。
大島さんは、もちろん演技も素晴らしいんですけど、日ごろの振る舞いがすごく周りの事を気遣っていて、撮影現場を盛り上げたりとか、食事の場でも誰かちょっと一人離れているキャストがいたりすると話しかけたりとか。気遣いや思いやりとかがすごく印象的でしたね。また、自分の演じる「千晶」の事をすごく理解して演技されていました。あるシーンで、別のキャラクターが発した台詞に千晶なりに反応していなきゃいけないところがあったんです。次のシーンに繋がりなどがあるので。でも、それを大島さん伝え忘れたまま撮影が始まったんです。撮りながら「反応してくれるかな?」とちょっと心配していました。そうしたらしっかり反応してくれて。「ありがとうございます、伝え忘れてました」って言ったら「そんなの当り前じゃないですか」と言われたのを覚えています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa