アメリカのインディペンデント・シーンで熱狂的な人気を博すアニメーション作家、ドン・ハーツフェルトの最新作『明日の世界』含む代表作品集のロードショー<明日の世界 ドン・ハーツフェルト作品集>の初日が、5月21日(土)に決定いたしました。

あわせてポスタービジュアルおよび予告編が完成しました

アカデミー賞ノミネート!サンダンス映画祭審査員大賞受賞!

棒線画の魔術師 ドン・ハーツフェルトの最新作!

サンダンス、カンヌを筆頭に、国際映画祭でこれまで100以上の賞を受賞、作品上映ツアーを行えばソールドアウトが続出する、アメリカのインディペンデント・シーンで熱狂的な人気を博すアニメーション作家、ドン・ハーツフェルト。

最新作『明日の世界』は、ハーツフェルトが到達したネクストステージ。近未来、そしてクローンをテーマに、人間にとって生きるとはどういうことか、その意味を改めて問い直させる物語だ。制作の手法も、これまでの<鉛筆画のフィルム撮影>から初めてデジタル制作へと移行。「デジタル初心者」であるがゆえに、あえて本来の使い方とは違うデジタル・ソフトの使い方にも挑戦して、シンプルながらも、より奥深い表現が繰り広げられている。

このたび完成した予告編では、少女エミリーが、227年後の“エミリーのクローン”を名乗る女性からコンタクトを受けるところから始まり、時空を超えて、大切な記憶を取り戻そうとする壮大なストーリーが垣間見られる。

本作は、アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネート。サンダンス映画祭で開催史上初となる自身二度目の審査員大賞受賞、アヌシー国際アニメーション映画祭でも審査員特別賞と観客賞のダブル受賞など42の賞を受賞している。今年2月にはアニメーション・フェスティバルGEORAMA2016の一環でハーツフェルト監督の初来日が実現。ファン熱狂のなか作品上映とQ&Aセッションをおこなったイベント「ドン・ハーツフェルトの夕べ」は満席の大盛況となった。

なお今回、同時上映として、ハーツフェルト監督の代表作である涙と驚異の3部作『きっと全て大丈夫』(2012)がデジタルリマスターを施され、長編特別編集版で上映される。本作品はTime Out New Yorkによる「史上最高のアニメーション作品」第16位に選出されるなど、アニメーション史上に残る傑作であり、『明日の世界』とあわせての上映により、ドン・ハーツフェルトの作品世界を堪能するまたとない機会となる。

『明日の世界』:少女エミリーはある日遠い未来からの交信を受ける。同じくエミリーと名乗るその女性は、彼女のクローンなのだという。未来のエミリーは、少女エミリーを、彼女の暮らす未来の世界へと連れていく。そこで待ち受けていたのは、「死」が消えて、永遠に生きることを余儀なくされた人々の、ボンヤリとして切ない人生の物語だった。

予告編::https://www.youtube.com/watch?v=I4zJBbLj_70

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執筆者

Yasuhiro Togawa