母が17歳だった1982年と、娘が17歳の2013年。約30年の年月を越えて、眩しくも切ない初恋の記憶を辿る、台湾ラブストーリー『若葉のころ』。5月28日(土)より、シネマート新宿ほか全国順次公開致します。

 本作は、1971年の大ヒット作『小さな恋のメロディ』の挿入歌としても知られるビージーズの名曲「若葉のころ」の旋律と、映像美溢れる瑞々しい情景に乗せて、初恋の揺れる思いを描いています。17歳の女子高生とその母、そしてその母が17歳だった頃の初恋の男など、登場人物たちの思いが、1982年と2013年のそれぞれに行き交い、観る者を心疼く純愛の世界へと引き込んでいきます。初恋の相手だった男に突然届いた「あなたに会いたい」という1通のメールが、切ない初恋の記憶を呼び覚まし、物語は一気に展開していきます。

 主人公の17歳の女子高生バイと若き日の母ワンの二役を演じるのは、台湾版『美男<イケメン>ですね』や『GTO』で一躍青春スターに躍り出たルゥルゥ・チェン。母ワンに思いを寄せていた初恋の相手リン役には、ジョニー・トー監督作品でお馴染みのリッチー・レン。さらに、2013年の母ワン役には、イギリスの雑誌で「アジアで最もセクシーな女優」に選出されたアリッサ・チアが扮しています。

 メガホンを取るのは、ジョイ・チョウ、メイデイなど人気アーティストのミュージックビデオを手掛けてきた、アジアMV界で注目を集めるジョウ・グーダイ。本作が長編初監督作品になります。本編を通して映し出される高い映像美は、ミュージックビデオ出身の監督ならでは。本作のもう一つの主役と言えるほど、強く印象に残ります。

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執筆者

Yasuhiro Togawa