アカデミー俳優マシュー・マコノヒーと日本を代表する国際派スターとして活躍を続ける渡辺謙。演技力と存在感で映画界に確固たる地位を築いた2人が初めてタッグを組み、ガス・ヴァン・サント監督と共に生み出した、驚きと感動に満ちた泣けるミステリー『The Sea of Trees』(原題)の邦題が『追憶の森』に決定いたしました!

舞台は富士山の北西に広がる青木ヶ原の樹海。
そこを人生の終着点にしようと決めて日本にやって来たアメリカ人アーサーは、原生林が鬱蒼と生い茂る森の中で、出口を求めて彷徨う日本人タクミと出会う。怪我を負い、寒さに震えているタクミをアーサーは放っておくことができず、一緒に出口を探して歩き始める。しかし、まるで森の魔力に囚われてしまったかのように道はどれも行き止まりで、方向感覚を失った2人は厳しい自然との闘いを強いられる。その過酷な状況下、運命共同体となったタクミに心を開いていくアーサー。やがて彼は、樹海への旅を決意させたある出来事を語り始める……。

今回解禁された場面写真では、物思いにふけ、樹海にたたずむアーサー、汚れた姿で森を彷徨う日本人タクミ、そして目を伏せ、心ここにあらずなアーサーの妻ジョーンと、本作の中心となる3人の姿を見ることができます。
アーサーを演じるのはマシュー・マコノヒー。罪悪感と喪失感を抱えて樹海へ足を踏み入れたアーサーが救いの光を見出すまでの旅路を人間味たっぷりに演じきり、観る者の感涙を誘います。そんなアーサーと森の中で出会うタクミには、近年、映画のみならずNYブロードウェイの舞台にも挑戦し、トニー賞主演男優賞ノミネートにも輝く渡辺謙。弱く傷ついた人物でありながらアーサーの魂を解放へと導いていく不思議な役どころを、存在感満点に演じています。さらに、ドラマの謎解きの要ともいうべきアーサーの妻ジョーンを、『21グラム』と『インポッシブル』でオスカー候補になった演技派女優のナオミ・ワッツが演じます。実力派俳優が一同に会した本作に、是非ご注目ください!!

衝撃、そして胸に沁みる感動の結末。泣ける、ミステリー。
磁石が狂い、携帯電話も通じない。樹海という魔の空間で、運命的な出会いを果たすアーサー(マシュー・マコノヒー)とタクミ(渡辺 謙)。結婚生活に問題を抱えていたアーサーを絶望の淵に追いやり、樹海へと向かわせたものは何だったのか?そこで彼が出会ったタクミとは何者なのか?なぜ彼らは出逢ったのか?2人が出口を求めてさまよう森にはどんな秘密が隠されているのか? 
結末に待ち受けるのは、思わず息を呑むような驚きの結末。死に場所へ向かう旅を描いているように見えた物語は生きることを希求する希望の物語に変貌し、さらには永遠に分かつことができない崇高な愛の物語へと姿を変えていく。その果てに広がるのは、胸に深く沁みわたる切なさと、心の底からわきあがる温かな感動。
パズルのピースがすべてはまったあと、振り返ってもう一度最初から見たくなる——。そんな魅力を秘めた感動のミステリーの誕生だ。

2016年GWロードショー

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執筆者

Yasuhiro Togawa