2010年に映画化されたベストセラー『武士の家計簿』などの著作で知られ“平成の司馬遼太郎”との呼び声も高い磯田道史氏の近著「無私の日本人」(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」を、「白ゆき姫殺人事件」「予告犯」「残穢」等、今最も注目を集める中村義洋監督が映画化した、「殿、利息でござる!」。今から240年ほど前の江戸中期、仙台藩吉岡宿。年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、知恵と工夫と決死の覚悟で立ち上がり、ついに地域を立て直した住人たちがいた—。実在した穀田屋十三郎ら庶民9人が、藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」を立て、奔走する姿が、現代によみがえります。

 造り酒屋を営むかたわら、宿場町の行く末を心から憂える主人公・穀田屋十三郎(こくだや・じゅうざぶろう)を演じるのは、阿部サダヲ。町一番のキレ者である茶師・菅原屋篤平治(すがわらや・とくへいじ)に瑛太。そして十三郎の弟で、吉岡宿一の大店・造り酒屋の浅野屋の主・浅野屋甚内(あさのや・じんない)には妻夫木聡。吉岡宿の住人が集う煮売り屋(飯屋)のおかみで未亡人の“とき”は竹内結子が演じます。

 この度、本編映像初解禁となる特報映像が完成しました!お上に銭を貸して利息をもらう、というとんでもない計画のために右往左往する阿部サダヲ演じる主人公・穀田屋十三郎と、瑛太演じる菅原屋篤平治のコミカルな姿を軸に、力を持たない庶民たちが立ち上がり、“銭戦”(ゼニバトル)が、まさに今始まろうという、野心あふれる映像となりました!!

特報::https://www.youtube.com/watch?v=j0ufvkBvFNE

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執筆者

Yasuhiro Togawa