EXILE黒木啓司が初主演を務め、青年海外協力隊を題材とした青春グラフィティ『クロスロード』が11月28日㈯より全国ロードショーとなります。

本作はそれぞれの想いを抱えて海外へと飛び立つ若者たちが、ボランティアを通じて互いの価値観や考えを本音でぶつけ合いながら成長していく姿を描いた感動作だ。黒木演じる主人公・沢田と常に衝突しあう羽村隊員役には渡辺大を迎え、2人の同期である野村隊員役をカリスマモデルのTAOが好演。そんなフレッシュで魅力的なキャストたちの中で、少し意外な人物が銀幕デビューを果たしている。

その人物こそ、今を時めくプロレスラー・飯伏幸太だ。バラエティ番組にも度々出演しており、格闘技ファンならずとも彼の姿を目にする機会は多い。イケメンかつ均整の取れた肉体美で女性たちを虜にし、眞鍋かをりや犬山紙子など、飯伏ファンを公言している女性芸能人も多い。
2004年にデビューした飯伏は、小中学生時代にプロレスごっこであらゆる空中殺法をマスターし、その後キックボクシングを習得、新空手の大会で優勝するほどのずば抜けた身体能力を武器とする。現在は業界初のDDT&新日本2団体所属レスラーとして規格外の活躍を見せている。溢れ出るプロレス愛は留まるところを知らず、人形とのプロレスをメイン興行として成り立たせたり、遊園地やキャンプ場、コンビニ等の路上プロレスを敢行したりと、従来のプロレスのハードルや垣根を取り払った活動により昨今のプロレスブームを牽引する存在だ。

そんな飯伏が本作で演じるのは、青年海外協力隊入りを目指す候補生の青年。黒木や渡辺ら同期と共に、訓練所でトレーニングを積む姿は、リングで大暴れする飯伏とは違い、何とも繊細でチャーミングだ。
世界で活躍する協力隊、と聞くと縁遠く感じてしまうが、誰もがみな候補生としての長い訓練期間を経て隊員としての自覚を育て、研鑽を積んでいくさまが描かれている。協力隊のOBたちによって製作されたからこそ表現できた、“理想でもきれいごとでもない”今のリアルな青年海外協力隊の姿に、きっと心を動かされるはずだ。

飯伏幸太、待望の役者デビュー作となった映画『クロスロード』は11月28日(土)より新宿バルト9ほかにて全国ロードショー。

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執筆者

Yasuhiro Togawa