米航空宇宙局(NASA)が、火星に液体の水が流れている新たな証拠を発見したと発表し、世界中を驚かせた。それを受けて、火星に独り残された“あの男”がとった行動とは?
NASAの発表によると、火星探査機が収集したデータを元に周期的に現れる“なにかが流れたような跡”を確認。現在も火星には水が存在している可能性を強く示す発見となった。
この一大ニュースを受けてネット上は大いに盛り上がり、憶測を含めて様々なコメントが飛び交っているが、今まさに旬な火星ネタと言えば、世界中で大ヒットを記録し、アカデミー賞®に輝く巨匠リドリー・スコット監督がマット・デイモン主演で、火星にたった一人で取り残された男マーク・ワトニーの究極のサバイバルを描いた映画「オデッセイ」(2016年2月5日公開)だ。

世界宇宙週間(※1)の本日、、到着した画像に写し出されたワトニーが手にしていたのは…何とサーフボード!私たちがイメージする砂漠の様な火星になんとも似つかわしくない光景だが、“スーパーポジティブなワトニー”は火星での水発見ニュースを聞いて、サーフィンに出かけたのか!?

もちろん、これは本編の画像ではなく、ニュースを受けて作られた“公式”コラ画像。NASAが、脚本から主撮影までプロジェクト全般で重要な協力者およびコンサルタント、アドバイザーを務めた本作らしく、ネットでは「今回の会見発表を知っていた?」「NASAは映画の公開に合わせて発表した?」等、話題になっている。映画自体をNY POST紙が「スコットとは思えないほど多くのユーモアが盛り込まれている」と評したことを裏付けるように遊び心満載のネタ企画だ。

火星での有人探査の最中、宇宙飛行士のマーク・ワトニーは猛烈な嵐に巻き込まれ、死亡したと推測され、残りの乗組員は火星を去ってしまう。しかし、生き延びていたワトニーは、厳しい環境の惑星でたった一人取り残されたことに気づく。空気も水も通信手段も無く、わずかな食料しかない状況で、彼は知恵と精神力、創意工夫の才能を発揮して、4年後のNASAの救出まで生き延びようとする。2億2,530万km離れた地球では、NASAと各国から集められた科学者たちが、彼を生還させるための努力を続けるが、その一方で、ワトニーのチーム乗組員は協力し、不可能とも言える大胆な救出ミッションを計画する。たったひとりの男の不屈の挑戦が、心揺さぶる“史上最大の奇跡”をたぐり寄せるアドベンチャー超大作。ワトニーをはじめとする登場人物たちの苦難、絶望そして、希望に縁どられた長い旅路の先に最高の興奮と感動が待っている。

※1/世界宇宙週間:1957年10月4日、世界初の人工衛星スプートニク1号が打ち上げられ宇宙空間の探査の道を拓いた日であり、1967年10月10日には、「月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約」(宇宙条約)が発効した日であることから国際連合が、10月4日〜10日の1週間を世界宇宙週間(World Space Week)と定めた。

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執筆者

Yasuhiro Togawa