イッセー尾形 『太陽』 以来、9年ぶりの主演最新作「先生と迷い猫」が10月10日に公開致します。
主人公の森衣を演じるのは、イッセー尾形。もう一人(一匹)の主役、猫のミイを演じるのは、NHK朝ドラ「あまちゃん」で夏さんの飼い猫カツエ役でデビューし、「ヨルタモリ」にも出演していた三毛猫ドロップ。代役なしで、全編1匹で演じ切るという、猫映画としてはおそらく史上初の試みに挑戦し見事な天才女優ぶりを発揮しています。

この度、猫好きな漫画家や作家、写真家など著名人に本作をご覧いただき、絶賛コメントが到着いたしました。ぜひお取り上げいただきたくご取材のほど、何卒よろしくお願いいたします。

■コメント■ ※順不同
イッセー尾形さん演じる堅物の校長先生がユーモラスだけど悲しい。
喪失の運命にあらがい野原をさまよう先生の姿は、そのまま現世を生きる私たちの姿です。
伊藤潤二さん(漫画家)

猫と暮らす幸せと夫婦の絆を静かに伝えてくれる。
猫には人間に欠けているものを補う力があるんです。
ラストシーンはソフトなのにギュッと心が締めつけられました。
森村誠一さん(作家)

生きるいとおしさをジンワリと感じました。
自然な日常感が描き出されていて、猫も愛らしいのに自然な存在でとても心地良いです。見事です。
猫の後をそっと付いて歩いて行きたい気持ちになりました。
そして迷い猫ミィちゃんはひたすら自然体です。
こなみかなた(漫画家)

ワンカット目からこんなにハートを射抜かれた映画がかつてあったでしょうか。
ドロップちゃんのあまりの可愛さに、ワタクシ終始悶絶でした!
『カタブツでヘンクツな先生』も、そりゃあ好きになっちゃいますよね♪
うにまむさん(「うにの秘密基地」ブロガー)

人は常に猫を追いかけている。猫は去っていったのではなく、どこかで迷っているだけだから。
失いかけた夜の闇、草の陰から、あのこはきっと、戻ってくる。
今日マチ子さん(漫画家)

小さな町に大切なものを置いて行ってくれた、のら猫ミイちゃん。
ミイちゃんを思う人々の気持ちに共感して、ハラハラしたり心がじんわり温まったり。
猫ってやっぱり素晴らしい!そして、ドロップちゃんの自然体な演技に拍手!
的場千賀子さん(「ご褒美はかつお節で」著者)

猫が可愛いだけの映画かと思いきや良い意味で裏切られました。
猫を探す先生の姿がおかしくも悲しく胸がぎゅっとなりました。
篠丸のどかさん(漫画家「うどんの国の金色気鞠」)

カタブツと言われる先生ですが、猫の入り口をガムテープでふさぐその姿は、
妻を亡くした悲しみにフタをしているかのように感じました。
本当に大切なものは、遠ざかって初めて見えてくるのかも……
富士山を遠目で見ることにより、山全体の美しさを知ることができるように、
大切なものが遠のくことで、素直な心と向き合うことができるのかもしれない。
そんな風に感じさせてくれる温かい映画でした。
瀧森古都さん(「悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと」著者)

迷い猫を探し求める先生の姿が、やがて孤高の猫そのものに見えてしまう。
イッセー尾形氏の演技に涙が……。
松苗あけみ(漫画家)

猫は人間がいないと生きてゆけない訳ではないだろうけれど
人間をちょっとなぐさめてやったり、からかったり、気を引いたりが楽しいようです。
ある日行方不明になったミイ、チヒロ、ソラ、タマコと素敵な名前を4つも持つ三毛猫を、
一生懸命探しながら、先生たちは何を見つけるのでしょう。
それは無くしてわかる大切な物、今、手をつないでいる大切な物。
家族ってニャによ?と名優ドロップが問いかけます。
清原なつのさん(漫画家)

猫と頑固な元校長。一見ミスマッチだが、その猫が頑なな先生の心を溶かしていく。
芸達者な役者さんたちの演技もさることながら。愛らしい猫の自然なパフォーマンスも癒される。
猫好きならずとも、一見の価値あり。
うだままさん(猫ブログ『捨て猫そらの日常』ブロガー)

あの子、どうしてるかな?と思い出してもらうことは、猫の幸せのひとつではないかと思います。
みんなの中にいて、心配してもらうミイちゃんと、ミイちゃんを心配する人たちは幸せな関係だと思います。
八二一さん(写真家)

画面全体を漂っている淋しさが晴れることは無いけれど、それでも最後には淋しさの温度が変わっている。
あたたかい淋しさのある映画でした。
ねむようこさん(漫画家)

ドロップがかわいいのは言うまでもないけれど、イッセー尾形演じるカタブツの老紳士の不器用な生き様が、
猫以上にかわいらしくいとおしい。
Mikさん(猫ブログ「ミルキク.net」管理人)

画面のあちこちに猫が潜んでいる様、先生が変わっていく様、中盤からの「えっ?」という展開、懐かしい町並み、美しい音楽…
最後まで目が離せませんでした。
山野りんりんさん(漫画家)

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執筆者

Yasuhiro Togawa