この度、生田斗真主演11月7日(土)公開 の伊坂幸太郎140万部突破のベストセラー映画化作品『グラスホッパー』挿入 歌が発表されることになりました。

原作「グラスホッパー」読者には馴染みの深い架空のアーティスト、 “ジャック・クリスピン”。
そのジャック・クリスピンが歌う劇中挿入歌“を、 ニューヨーク出身の伝説的ロック・バンド、 ザ・ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンが “don’t wanna live like the dead”というタイトルで 書きおろしました。

原作者・伊坂幸太郎が兼ねてから本バンドの大ファンだったことから、 普段はアッパー&ラウドな楽曲が多いザ・ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンだが、“don’t wanna live like the dead” は蝉と岩西の友情を感じられるミディアムテンポのロックバラードに。
歌詞には作品のキーワードが散りばめられ、「グラスホッパー」の世界観を見事に映し出した楽曲に仕上がっております。

挿入歌 楽曲情報

ザ・ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン〝don’t wanna live like the dead”“
(ソニー・ミュージック)
《CD 商品情報》
全国の Loppi(ローソン、ミニストップ)、HMVにて 12 月 18 日より発売!
(10 月 1 日より予約受付開始!商品の受け渡しは 12 月 18 日になります.)
・商品仕様: E 式紙ジャケット仕様 1 曲入り CD シングル 価格:600 円(税込)
・商品名: Don’t Wanna Live Like The Dead”
(日本語表記:ドント・ワナ・リヴ・ライク・ザ・デッド)/
Jack Crispin A.K.A. The Jon Spencer Blues Explosion
(日本語表記:ジャック・クリスピン A.K.A.ザ・ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン)

コメント

ザ・ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン
●今回の企画オファーについて、また作詞作曲された経緯について
(劇中に登場する)架空のアーティストとして楽曲を提供するという企画オファーを受けたのは、初めての経験だったよ。依頼が来たときは面白い試みだと思ったし、自分にとってとてもチャレンジングな仕事だと思った。台本と、ジャック・クリスピンの曲が流れるシーンで登場する岩西と蝉の関係性についての資料、2 人が登場している 2〜3 分の映像を見て、それらを参考に作詞作曲をしていったんだ。

●曲を作るにあたってジャック・クリスピンをどういうミュージシャンだと想像しましたか?
ジャック・クリスピンを想像するときに参考にしたのは、自分自身にとってのクラシック・ロック・アーティスト、という解釈だね。たとえば、ローリング・ストーンズのような。でも、それ以上に大切にしたのはそのシーンに出てくる蝉と岩西の関係性だ。蝉と岩西は、上司と部下のような関係性なのか、先輩と後輩なのか、それとも友だちなのか、実はまったく違うのか……そういう2人の葛藤を映像から感じ取ったから、それをそのまま形にしたんだ。

●本作『グラスホッパー』をご覧になってのご感想
蝉と鯨の関係、ライフスタイルはとてもファンタジックだった。逆に鈴木は誰もが共感できるキャラクターだね。
フィルムノワールの典型的な主人公というか、ごく普通の人生を歩んでいた人間がひょんなことから人生を狂わされてしまうわけだからね。蝉は少し若いキャラクターだけどロックンロールで、ロックな部分は少し分かる気がするよ。
一番想像つかなかったのは鯨だ。ブルース・ウィリス的な“超”人間的なものを彼から感じたね。

原作・伊坂幸太郎
●今回の企画の実現にあたって
映画サイドから「ジャック・クリスピンのイメージは?」と聞かれた時、ジョンスペが好きなので名前を挙げたんですが、まさかジョン・スペンサーさん本人が引き受けてくれるとは。
あまりの嬉しさに、それを知った時、大声出しちゃいました。

瀧本智行監督
●今回の企画の実現にあたって
当初は気難しい人ではないかとドキドキしていましたが、ジョン・スペンサーさんは伊坂さんが創作した伝説のミュージシャン、ジャック・クリスピンを演じることを面白がってくれたようです。作品の内容や設定をよく理解し、度重なる細かいリクエストにも丁寧に応じて下さいました。出来上がった楽曲はこちらのイメージ通りのクールな古典的ロックで、細かい拘りが随所に感じられ、尺も映像にピタリと合っていました。実に職人的で完璧な仕事ぶりに驚くと同時に、いたく感激しました。ちなみに曲名の“don’t wanna live like the dead”は、原作中のジャック・クリスピンの言葉から取られたものです。

KADOKAWA 水上プロデューサー
●今回の企画の実現にあたって
オファーさせて頂きながら何ですが、快諾頂いた時は「マジで!?」って感じでした。
即日瀧本監督と共有し、楽曲イメージを話し合いました。あのシーンで流れるのは“蝉”と“岩西”の友情を感じさせる様な、ロックバラード。ジョン氏のアグレッシブなイメージとは違った方向性でしたが、このオファーにも見事答えてくれて、ただただ感謝です。

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執筆者

Yasuhiro Togawa