世界各国のメディアやクリエイターと共同で番組を企画制作するWOWOWの新たな試み、国際共同制作プロジェクト。新作となる『イザベラ・ロッセリーニのグリーン・ポルノ』が第28回東京国際映画祭パノラマ部門での上映を皮切りに11月7日(土)午後1:00からの放送が決定した。イタリア出身の女優で映画監督、モデルのイザベラ・ロッセリーニ。父は映画監督のロベルト・ロッセリーニ、母は女優のイングリッド・バーグマンという映画界のサラブレッドだ。

そんな彼女が2008年より情熱を傾けるている「グリーン・ポルノ」。最初は、イザベラがさまざまな動物になりきって生殖行為を説明するショートフィルムのシリーズだったが、評判を呼び書籍化、舞台化へと拡大。本作品は世界35か国をめぐる舞台に密着し、「グリーン・ポルノ」の内容、舞台裏、そしてイザベラが「グリーン・ポルノ」に込めた想いを伝えていく。

特にイザベラが全身コスプレで動物たちの生殖行為=SEXを実演する衝撃的な内容が海外で大評判となった「グリーン・ポルノ」。今回は、トンボ、カモ、カタツムリ、ハムスターなど、動物のコスプレに挑戦するイザベラの場面写真を初解禁!動物が元来好きだったイザベラが「消化や呼吸の話より、セックスのことはみんな知りたい」という着想で本作品を作り上げた。しかし、生殖行為を披露するために作られたのではない。「グリーン・ポルノ」には動物たちの生殖行為を通して生態学を学べる教育的要素があるのだ。例えばハムスターでは、ダーウィンの提唱する自然淘汰をテーマとし、ハムスターに扮したイザベラは、出産し生んだ我が子を自ら食べてしまう行為を演じている。

彼女の半生と「グリーン・ポルノ」製作のいきさつなど彼女の素顔に迫るドキュメンタリー「イザベラ・ロッセリーニのグリーン・ポルノ」。今回は、藤原紀香さんがイザベラの声を演じる吹替え版を放送する。生殖行為を通して動物生態学を楽しめる!?
斬新な教育ドキュメンタリー番組をぜひ楽しみにしていて欲しい。

<内容>
幼少期より動物が好きでいつか動物の映画が撮りたかったというイザベラ・ロッセリーニ。動物の生殖行為を演じるショートフィルムシリーズ「グリーン・ポルノ」を40本も製作し成功を収めた彼女は、友人のアイデアで舞台化を決意する。生物学を舞台で演じたいという想いが彼女を動かしたのだ。大学で動物の生態を学んだ彼女は、女優ゆえに自ら動物を演じることによってそれらの行動を理解したという。それが「グリーン・ポルノ」につながっていく。
イザベラは、さまざまな動物の扮装で登場し、生殖行為を説明。クモのオスは自らの生殖器の穴に手を押し付けて精子を集める。そして、自分より体が大きく攻撃的なメスにそっと近づき手をメスの生殖孔に突っ込む。成功すると一目散に逃げるのだという。ヒトデは体を分裂させて個体を増やす。カタツムリは雌雄同体だ。イザベラは、多様な動物の生殖行為の形を紹介しながら、最後には母性や進化にまで話を発展させていく。

出演:イザベラ・ロッセリーニ(声:藤原紀香)

WOWOWオリジナルドキュメンタリー 国際共同制作プロジェクト 
『イザベラ・ロッセリーニのグリーン・ポルノ』
11月7日(土)午後1:00 WOWOWプライムにて放送

執筆者

Yasuhiro Togawa