10月3日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにて公開、映画『無頼漢 渇いた罪』でございますが、この度、主演のチョン・ドヨンのコメントが到着いたしました。

◆出演は、『シークレット・サンシャイン』で第60回カンヌ国際映画祭、韓国人初の主演女優賞を受賞したチョン・ドヨン。彼女の出演作『ハウスメイド』は第63回カンヌ映画祭コンペ部門に出品され、第67回カンヌ映画祭では審査員を務め、いまや“カンヌの女王”と呼ばれる。彼女の出演作は高い評価で常に注目をあび、『無頼漢 渇いた罪』は、チョン・ドヨンにとって、カンヌ映画祭3本目の出品となる。本作では、容疑者の恋人の帰りを辛抱強く待つ官能的な女性を演じる。

◆潜入捜査官として彼女に近づく冷徹な刑事、ジェゴンを演じるのはチョン・ドヨンと初共演になるキム・ナムギル。人気TVドラマ「赤と黒」、韓国で866万人を動員した大ヒット映画『パイレーツ』で主演を務める。本作では、自らが追う事件の容疑者の恋人である女性ヘギョン(チョン・ドヨン)に惹かれていく刑事を演じる。追われる容疑者には、『皇帝のために』などに出演し、男らしい魅力で人気のパク・ソンウン。『新しき世界』(14)で百想芸術大賞、大鐘賞で助演男優賞にノミネートされ、その演技力も高く評価されている。

《チョン・ドヨン コメント》

Q、ヘギョンという役のどこに一番魅力を感じましたか?
A、ハードボイルドな男性が中心の映画の中でも、メロドラマ的な部分が魅力的だったと思います。

Q、オ・スンウク監督と一緒に仕事をしてみて、いかがでしたか?彼は脚本家でもありますが、監督としては今回15年ぶりに映画を撮りましたよね。
A、新人監督とやるよりも、とまどいましたよ、最初は(笑)。でも、もともと脚本がとてもうまい人。『無頼漢 渇いた罪』はその監督の頭の中から出てくる文章であり、彼のイメージですから、それをもって現場で演出されるわけなので、まったく迷いもなく、なんて言えばいいかな、とてもこだわりを持って演出されていたと思います。その点で、私はとても信頼ができました。

Q、キム・ナムギルさんとの共演はいかがでしたか?
A、ナムギルさんが映画の中で演じたキャラクターと違い、ご本人はすごく愉快でユーモアがあって、愛嬌もあり、とても楽しかったです。ですので、かなり暗くてつらい撮影が多かったのですが、ナムギルさんのおかげで、いつも楽しかったと思います。

Q、キム・ナムギルさんに現場でアドバイスをしたと聞きました。あなたはカンヌ映画祭で主演女優賞を受賞し、韓国ではもっとも実力派の女優だと思います。そんなあなたが若い俳優に送るアドバイスとはどんなものなのでしょう?
A、私も若い俳優ですから(笑)。演技に対して、もともと自分の個性をよくわかっている人なので、アドバイスというよりもお互いの呼吸(ハーモニー)について話をしました。本人の個性もそうだし、ストーリーもとても強いので、登場人物はもう少しやわらかくてもいいんじゃないかという意見を交わしたことはあります。

Q、ところで、カンヌ映画祭には何度もいらしていると思いますが、今回は今までと比べて何か違いがありますか?
A、今までよりも緊張していると思います。カンヌには4回来ましたが、今回ほど作品そのものを観てもらうことが大事だと思ったことはありません。「ある視点」部門は作品に対する基準がとても大きいセクションですから、誤解無く『無頼漢 渇いた罪』という作品が受け入れられたかどうか、とても緊張して、心配もしました。」

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執筆者

Yasuhiro Togawa