日米合作、リリー・フランキー主演最新作『シェル・コレクター』が2016年2月よりテアトル新宿、そして沖縄の桜坂劇場ほかにて全国順次公開となります。
また、この度、特報映像とティザービジュアルが完成致しました。

その世界で名を成した盲目の貝類学者は、沖縄の離島で厭世的生活を送っている。ある日、画家のいづみが島に流れ着き、いづみが患っていた奇病を偶然にも貝の毒で治してしまったことから、学者の生活に異変が訪れる……。
全編沖縄ロケを敢行した本作では、手つかずの美しい自然が映し出されており、今回完成した特報映像では、その風景の中で、盲目の貝類学者である主人公が静かな生活から一変、運命が転換していくことを予感させるものとなった。映画を支える豪華キャストの表情も印象的。
また、完成したティザービジュアルでは、夕日に染まる海辺を歩く主人公の姿がドラマを感じさせるものとなった。

本作では、『そして父になる』『凶悪』で各映画賞を総ナメしたリリー・フランキーが妻子と離れ、離島でひとり厭世的生活をおくる盲目の貝類学者の主人公を演じ、その島に流れ着き学者と奇妙な同居生活を始める画家いづみを、『キャタピラー』でベルリン映画祭最優秀女優賞を受賞し、映画・舞台・テレビと幅広く活躍する寺島しのぶが演じる。また主人公の息子・光役には、『ぼくたちの家族』『紙の月』などで受賞が続く池松壮亮、奇病に冒された島の有力者の娘・嶌子を演じるのは若手実力派女優として本年も話題作の公開が目白押しの橋本愛といった豪華キャストが脇を固めている。

原作は、最新作で本年度ピュリッツァー賞を受賞した、アメリカの作家アンソニー・ドーアの「シェル・コレクター」(岩本正恵訳)収録の「シェル・コレクター/貝を集める人」。この処女短編集ではO.ヘンリー賞他多くの賞を受賞している。
メガホンを執ったのは、デビュー作『美代子阿佐ヶ谷気分』がロッテルダム映画祭タイガーアワードコンペ部門に出品され、イタリア・ペサロ映画祭、シネマ・デジタル・ソウル映画祭などで受賞を重ねた坪田義史監督。原作に惚れ込んだ坪田監督が、設定を沖縄の離島に置き換え、大胆に沖縄のとある島の物語として再生させた。 

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執筆者

Yasuhiro Togawa