安田章大
この“男”が“異色コンビ”と交われば
物語が加速する——。

2016年GWに全国公開予定で現在、製作を進めている映画『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』。
現代劇初挑戦の野村萬斎が、残留思念(物や場所に残った人間の記憶や感情など)を読むことができる元・お笑い芸人で人間嫌いの仙石和彦を熱演し、宮迫博之が口は悪いが仙石が唯一、本音でぶつかれる元相方の丸山竜司を演じる。これまでにないコンビがスクリーンで誕生し、様々な事件に挑んで行くのだが、今回、刑事としてこの二人と共に、事件解決へと躍動し、物語の重要なキーマンとなる男がついに決定した。この男が動けば、物語はさらに加速し、新たな扉が開く…。

■“安田章大”が若手エリート“刑事”に初挑戦! 物語の重要なキーマンを熱演!
警視庁捜査一課の若手刑事の佐々部悟は、いつものように市民から寄せられた投書に目を通していた。警察官僚を父親に持つ彼は普段から先輩刑事に「坊ちゃん」と呼ばれるなど、からかわれていた。表向きには、冗談で返すものの、そんな状況に葛藤も抱える日々…。そんな時、一通の封筒が目に留まる。そこには、現在、捜査中のある事件と関連性が高いと思われる女の似顔絵と公にされていない情報などが書かれた秋山亜美という少女かたの手紙が同封されていた。早速、亜美に情報を提供したという仙石和彦、丸山竜司という男二人を事情聴取。以前、“マイティーズ”というお笑いコンビをしていたこの二人。にわかに信じ難いが仙石が、とある行方不明のピアノ教師の持ち物から思念を読み取り、情報を得たという…。だが当然、警察は科学捜査が基本。二人の話に耳を傾けるはずもないのだが、どうしても仙石の能力が気になった佐々部は、事件解決のために上司に内緒で仙石と接触し、共に捜査を進めることとなるのだが、その捜査は、誰しもが予期せぬ方向へと進んでいく…。この若手エリート刑事・佐々部悟を演じるのは安田章大。国民的グルーブ関ジャニ∞の一員として、活動する一方で、「夜行観覧車」(TBS)、「なるようになるさ。」(TBS)を始め、数々のドラマ作品に出演、また映画でも『エイトレンジャー』(12)、『ばしゃ馬さんとビッグマウス』(13)、『エイトレンジャー2』(14)など話題作にも出演し、その演技力は高く評価されている。本作でも狂言師・野村萬斎、芸人・宮迫博之を始めとする多ジャンルの第一線で活躍する個性的なキャストの中においても、全く引けを取らない個性と演技を披露している!!

佐々部悟役・安田章大さんコメント

本作はオリジナル作品ですし、観る人がストーリーを追いながらクライマックスに向けて、期待値を持って観ることができる作品だと思います。
初めての刑事役でしたが、何かを参考にしたりはしませんでした。演じる佐々部は、警察官僚の息子として見られる事に葛藤があるのに、それを表向きには見せない。その一方で、ガンガン事件に突き進んでいき、真相を絶対掴むぞっという思いの強い刑事だと思ったので、とにかく、単純にこの事件を解決してやるという思いだけで演じました。
今回は多ジャンルの方々が集っている現場になっている気がします。ですので、観てくださる方々にとっても、面白い役者さんが揃っているのかなと思います。萬斎さんの目線、宮迫さんの目線…、それぞれの役に自分の目線を置いて頂けたらなと思います。もちろん、佐々部の目線でもいいので。皆で作り上げた作品なので是非見に来てください。

金子修介監督コメント

Q:安田さんの印象はいかがですか。
安田さんは、会った瞬間「いいヤツだな。彼のために撮ってやりたいな」と思いましたね。印象的だったのが初日の帰り際、(安田の乗る)バンの中でわざわざ起立してみんなに挨拶していたこと(笑)。スタッフも「いいからいいから…」って感じでしたが、それくらい腰が低く礼儀正しい。
演技に関しても、すごく勘がいいし、ほんとに研究熱心で真面目ですよね。台本を読んで「こういう作品、役をやりたかったです」って言ってくれました。役としては仙石と丸山とのコンビに、なんとかくっついていこうとする若手刑事というキャラクターを楽しく演じてくれています。この映画のキャラクターとして、輝いているというか、燃焼する瞬間をしっかりとらえてると思っています。

東映 川田 亮プロデューサーコメント

安田さんには、以前『ばしゃ馬さんとビッグマウス』(13)にご出演頂き、その時に演技の幅の広さや器用さに驚かされ、また役に向き合う真摯な姿勢も拝見し、是非もう一度ご一緒させて頂きたいと思っておりました。
今回の佐々部刑事役は正義感に溢れて事件を追っていくので一見分かり易く見えるのですが、捜査を進めていくにつれ、徐々に自分が抱えているものと対峙せざるを得なくなるという複雑な役です。その複雑な部分を真実味をもって表現できるのは彼しかいないと思い、キャスティングをさせて頂きました。
現場でずっと演じられている様子を拝見させて頂きましたが、役をきちんと自分に引き付けられて演じられたと思います。また、感情を爆発させる必要もあったのですが、それを演じる時の彼の集中力は凄まじく、現場でも皆が圧倒されておりました。

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執筆者

Yasuhiro Togawa