三池崇史監督、伊藤英明主演による実写映画化が発表されている『テラフォーマーズ』(作・貴家悠 画・橘賢一)。
この度、ファンの間で実写映画化発表時から話題になっていたキャスト12名を一斉解禁。

今回発表されたのは、ヒロイン・秋田奈々緒を演じる武井咲、伊藤演じる小町小吉と共に火星で戦う武藤仁役の山下智久、同じく乗組員の蛭間一郎役の山田孝之、そして、火星地球化〈テラフォーミング〉計画の発案者•本多晃役の小栗旬ら、今の日本映画を支える主演級の俳優陣。さらに、海外でも活躍するケイン・コスギ、菊地凛子、脇を固める加藤雅也、小池栄子、滝藤賢一ら実力派俳優に加え、国民的アイドルグループAKB48から女優に転身した篠田麻里子、そして、太田莉菜、福島リラの女優陣が彩りを添える。まさに“宇宙級”の豪華で最強のキャストが集結し、巨大プロジェクトに挑む。
絶賛撮影中の三池崇史監督は「受けるのに勇気のいる作品。台本を読んだだけでは画が想像できない程、非日常のエンタテイメントに挑戦している。俳優もこの映画が一体どうなるのか、自分がどういう風にこの映画に映るのか、わからなかったと思う。
だからこそ挑戦したいと、“俳優の本能”でそう思って参加してくれたと思う。豪華で最強の俳優陣が揃った」と語る。また、これだけの俳優陣をキャスティングしたことについて、小岩井宏悦プロデューサーは「ただ豪華なだけでなく、個性的なキャラクターに相応しくキャストのバリエーションも大事にした。」とキャスティングの重要性を語り、自信をのぞかせる。キャスティングの理由に監督は、「伊藤英明、そして山田孝之は理不尽なものと戦うのにピッタリ。政府の思惑で何も知らずに火星に行かされ、生き残るために限界まで戦う、そういうキャラクターを演じられるのは彼らしかいない」と語っていた。
三池組への参加経験があるキャストも多数。「愛と誠」以来3年ぶりの武井咲、三池組常連である山田孝之、「クローズZERO」以来6年ぶりの参加になる小栗旬。また、主演の伊藤英明について、山下は「兄貴分ですので、ついていきたい一心で、自分も悔いが残らないよう燃え尽きたいと思います!」とコメント。滝藤も伊藤に誘われたと明かし主演自らキャスティングにも参加している。

撮影期間3ヶ月、日本映画初のアイスランドロケ、国内最大級の巨大セットで、2599年の火星を描く!

600年後の火星を描くにあたり、日本映画では初となるアイスランドロケを『インターステラー』 (14)の製作スタッフと合同で行う。撮影は8月、これまでハリウッド映画で主に使用されてきたロケ地で撮影を行う、まさに規格外のプロジェクトだ。また、ヘアメイク・衣装・セットへのこだわりも並みではない。約100パーツから構成された宇宙服の衣装合わせは10回以上繰り替えされ、世界で一つの宇宙服を制作した。同時に、太れない、痩せられない、と俳優陣へ徹底した自己管理が要求された。
 また、本作の重要な役割を担う宇宙船のセットは製作に約1億円を投じ、3ヶ月間をかけて原作の世界観を忠実に再現した。山下智久も「日本映画史上まれに見るSF大作になると思う」と拘り抜いた撮影現場を見てコメントした。
今回は役柄も解禁された。バグズ2号編をベースにした実写化である本作は、すべてのメインキャラクターは原作を踏襲しているが、多国籍で編成されている原作を実写化するにあたり表現を変えている所も。監督は、「自分も原作の大ファン。映画を見た原作者の方に、幸せな気持ちになってもらうことが大きなモチベーションになっている。」と語る。バグズ2号編を選んだことについて、「バグズ2号編は、原作の魅力がすべて凝縮されており、確実に感動することができるエピソードで実写化に相応しかった。」と小岩井プロデューサーは語る。著名人の中でも原作ファンの多い本作。伊藤、武井、山下、山田、小栗、も映画を見る前に原作を読んでいたといい、武井は「映像になると聞いて、テラフォーマーがどんな状態で出てくるのか気になりました」、小栗は地球にいる役のため、「最初は火星に行く役で話がきたのかと思ったのですが、そうではなかったので、監督には続編があったら火星に行かせて下さいねと話はしました。(笑)」とファンならではのコメントも。

キャストコメント

武井咲 / 秋田奈々緒(あきたななお)
初めて脚本を読んだ時は、想像を絶する敵と戦うという内容が単純に面白かったです。私はもともと原作を読んでいたので、映像になると聞いてテラフォーマーがどんな状態で出てくるのかなと素直に思いました。
また、自分自身特殊メイクが初めてなので大変ですけど、カメラを通してどういう風に映っていくのか楽しみで仕方ないです。

山下智久 / 武藤仁(むとうじん) based-on ティン
日本映画史上稀に見るものすごいSF大作になると思いますので、緊張感とともにとても楽しみながら挑んでいます。伊藤さんはとても心強い頼りになる兄貴分ですので、ついていきたい一心で、自分も悔いが残らないよう燃え尽きたいと思います!ただ現場では、一からサイズを測って作ったタイトな宇宙服を着ているので、トイレにいくのが大変でちょっと困っています(笑)。人間以外のものを演じる機会はなかなかないのでワクワクしています!

山田孝之 / 蛭間一郎(ひるまいちろう)
原作を読んだ時、火星を「黒いもので太陽の光を集めて熱を作る」という発想は凄いなと思いました。蛭間一郎は、原作では体がデカいので1ヶ月で30kgほどウエイトを上げようと思ったんですが、下手したら死ぬのでやめました。今回特殊メイクや特殊スーツを着て変異(=変身)するシーンがあり、身体的に大変な撮影になりますが「変身」できる機会もなかなかないので、とても楽しみです。

小栗旬 / 本多晃(ほんだこう)
今回オファーを頂いた際に、監督から本多という役は、自分であてがきをしているという話を聞き、それならやらない理由がないなと思い引き受けました。
最初は火星に行く役で話がきたのかと思ったのですが、そうではなかったので、監督には続編があったら火星に行かせて下さいねと話はしました。(笑)

ケイン・コスギ / ゴッド・リー
原作は偶然この作品が決まる1年程前に友人から薦められて、全部読みました。
今回の作品はすごくスケールが大きく、セットに関しても通常日本ではこういったセットはなかなか作れないと思いますので、ハリウッドと同じレベルだと思います!
僕自身久しぶりの日本での仕事ですが、三池組は凄いな!!と思いました。

菊地凛子 / 森木明日香(もりきあすか) based-onヴィクトリア・ウッド
三池監督には、街かどや映画祭などで偶然お会いする度に、お仕事をご一緒したいという気持ちを伝えてきまして、今回ようやく念願がかないました。そして、嬉しいことに原作はあのテラフォーマーズ!人生初の変身シーンありで、戦闘服もばっちり。火星へも旅ができる!と、私にとって素敵な体験尽くめです。精一杯演じさせていただきたいと思っています!!

加藤雅也 / 堂島啓介(どうじまけいすけ) based-on ドナテロ・K・デイヴス
三池監督とは13年ぶりにご一緒したのですが、相変わらず楽しい現場でした。演技に関しては、隊員の中で僕の役だけが元宇宙飛行士だったので、異質感を出してくれと言われており、その部分に気をつけながら演じています。また、50歳を越えてもアクションをしたり、変身したりする役がやれるのはとても嬉しいことだと改めて感じています。

小池栄子 / 大張美奈(おおばりみな) based-on 張明明
憧れの三池組に参加でき、大変嬉しく思います
原作をいかに実写にするのか、不可能を可能にする男!が三池さんだと思っているので、監督を信頼し楽しく撮影しています。穏やかでよく笑い素敵な三池さんで本当に良かった。
私は覚悟を決めて火星に行った、男前な副艦長役です。
男もゴキブリもビビる、女の芯の強さを演じきりたいと思います。

篠田麻里子 / 大迫空衣(おおさこそらえ) based-on ジャイナ・エイゼンシュテイン
出演のオファーを頂いた時は正直不安でしたが、豪華なキャストの皆さんと一緒に演技ができ、すごく勉強になりますし幸せな環境だと思います。
今回衣装合わせだけで5〜6回あり細かく採寸したので、数カ月太ることも痩せることもできず現状を維持しなければいけなかったので、自己管理がすごく大事だと思いました。それも役作りの一つとして頑張ります。

滝藤賢一 / 手塚俊治(てづかしゅんじ) based-on テジャス・ヴィジ
『今度、火星にゴキブリ退治に行くからさ、一緒にやろうよ』突然何を言いだすんだろう伊藤英明さんは…最近流行っているギャグなのかしら…このことだったんですね伊藤さん!
とてつもなく壮大なスケールなのに、地道な撮影の積み重ねで、多少戸惑ってはいますが、出来上がりが楽しみでゾクゾクします!

太田莉菜 / 連城マリア(れんじょうまりあ) based-on マリア・ビレン
三池監督の指揮の元、素晴らしいセットと衣装、そしてキャスト・スタッフの 方々に囲まれて刺激的な体験をさせていただけることをとても光栄に思います。
脚本を読んだ時、実写化にあたりどんな風に映像が彩られていくのか想像がつかなかったのですが、準備期間に入り、たくさんのスタッフの方々の素晴らしい手仕事により、みるみるうちにテラフォーマーズの世界観が作られていくことに感動を覚えました。
宇宙服や虫への変異など、SF好きな自分としてはワクワクが詰まっています。

福島リラ / 榊原(さかきばら) ※オリジナルキャラクター
大人気コミックが原作の作品に出演することができて光栄に思っています。
私の演じた榊原という役は、映画オリジナルのキャラクターだったので、
監督や衣装・メイクチームとゼロから対話して作り上げるという挑戦ができて、
楽しい時間を過ごすことができました。
三池監督はじめ、素晴らしいキャスト、クルーの方々と出会うことができて嬉しいです。

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執筆者

Yasuhiro Togawa