CS映画専門チャンネル「ムービープラス」(ジュピターエンタテインメント㈱、東京都千代田区、代表取締役社長:寺嶋博礼)は、毎月放送している人気オリジナル番組「この映画が観たい」の#24を、ラジオ番組「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」と共同放送します。

「この映画が観たい」は、様々な分野で活躍する著名人の方々にかけがえのない“映画体験”と、それに纏わる人生の様々なエピソードをお聞きする番組で、8月はスタジオジブリ プロデューサーの鈴木敏夫さんが登場。今回はスペシャル企画として、TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネットで毎週日曜23時から放送している人気ラジオ番組「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」とコラボレーション。鈴木敏夫さんが出演する「この映画が観たい」を、それぞれの番組枠で放送します。
メディアの枠を超えた初のコラボレーション企画です。テレビで見て、ラジオで聴いて、番組の異なる楽しみ方を提案します。

「この映画が観たい#24 〜鈴木敏夫のオールタイム・ベスト〜」
毎月、様々なジャンルで活躍する著名人が自身の人生に影響を与えた映画について語る、ムービープラスのオリジナル番組。8月はスタジオジブリ プロデューサーの鈴木敏夫さんが登場します。
出演:鈴木敏夫

鈴木敏夫 プロフィール
1948年8月19日、愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学卒業後、1972年に徳間書店に入社。
雑誌「週刊アサヒ芸能」の記者を経て、1978年月刊アニメ雑誌「アニメージュ」の創刊に携わる。
1984年公開の映画「風の谷のナウシカ」を機に映画製作に携わる。1989年からスタジオジブリの専従となり、その後、プロデューサーとして映画「もののけ姫」、「千と千尋の神隠し」、「風立ちぬ」など、メガヒット作を次々と生み出している。

<ムービープラス オンエア情報>
番組名:この映画が観たい#24 〜鈴木敏夫のオールタイム・ベスト〜
初回放送:8月3日(月)23:00〜23:30
再放送:8月11日(火)10:30〜11:00、21日(金)18:30〜19:00、
    26日(水)10:45〜11:15、30日(日)8:30〜9:00

<TOKYO FM オンエア情報>
番組名:鈴木敏夫のジブリ汗まみれ
放送:8月2日(日)23:00〜23:30

※放送される番組は、テレビとラジオでは一部内容が異なります。

<「この映画が観たい#24 〜鈴木敏夫のオールタイム・ベスト〜」収録レポート>
父親が日本映画、母親が外国映画の大ファンで、毎週のように映画館に連れられ、父親には「座頭市」、母親には「ベン・ハー」といった具合に、邦画と洋画を交互に観ていたそう。「食わず嫌いせずにたくさん映画を観たことで、自分の中にたくさんの引き出しができた」と振り返る鈴木さん。その証拠に、「風立ちぬ」の製作中、宮崎駿監督に「男女ってどうやって出会うんだっけ?」と質問された時、「主人公の帽子が飛ばされて、ヒロインがそれを手にしたことがきっかけで出会うんですよ」ととっさに答えられたといい、幼少期からの映画体験が現在の仕事に役立っていると分析しました。

大学時代は年間300本以上映画を観るほどのシネフィルだったというが、「好きなことは仕事にしない」という持論のもと編集者となり、のちに宮崎駿監督と出会います。その宮崎監督との関係に大きく影響を与えた重要な作品として、B級アメリカ映画「テキサスの五人の仲間」を紹介。これは、映画ファンの間で話題に上るような作品ではないが、ある日テレビで観て大好きになったそう。自分の周りにはこの映画を好きな人はいないだろうと思っていた鈴木さんですが、宮崎監督と出会ったばかりの頃にこの映画が好きだと話すと、驚くことに宮崎監督も大好きな映画だったということが発覚。これがきっかけで二人の距離が縮まり、一緒に仕事をするまでになったというエピソードを披露してくださいました。

さらに、高畑勲監督も大好きな映画で、親しくなるきっかけになったという「春のめざめ」について、「高校生の頃、“18歳未満でも観られます”というキャッチコピーにつられて男友達数人と観ました。鑑賞の動機は不純だったけど、心が浄化されるような映画でとても感動しました」と語りました。「ゲド戦記」の時には、ヒロインのモデルの参考になると考え、宮崎吾朗監督のためにこの映画の社内試写をしたといい、ジブリ作品にも影響を与えたほど大切な映画だそう。

スタンリー・キューブリック監督の「バリー・リンドン」については、「正直初めて観た時には良さがまったく分からなかった。でもドナルド・リチーというアメリカの映画評論家が “この映画はつまらない。だけど、何がつまらないのかを考えることが面白い”ということを言っていて、それから僕はこの映画が面白いと思えるようになったんです。人生なんてそんな面白いもんじゃないよ、ということを教えられ、登場人物の誰にも感情移入をさせずに“人間とは何なのか?”ということを描いています。高畑勲監督も、アニメで同じようなことをやっていますよね」と、鈴木さんなりの考察を加えました。

そのほかにも、鈴木敏夫さんの人生に大きな影響を与えた映画について貴重なお話を伺った「この映画が観たい#24 〜鈴木敏夫のオールタイム・ベスト〜」。テレビとラジオの両方で、どうぞお楽しみください。

<鈴木敏夫さんのオールタイム・ベスト/映画作品(紹介予定)>
「ドーヴァーの青い花」(1963年) 「テキサスの五人の仲間」(1965年) 「春のめざめ」(1963年)
「トム・ジョーンズの華麗な冒険」(1963年) 「バリー・リンドン」(1975年)
「フォロー・ミー」(1972年) 「サマー・ナイト」(1982年)

9月は、映画監督、俳優、ミュージシャンの田口トモロヲさんが登場します!どうぞご期待ください。
「この映画が観たい」公式ページ http://www.movieplus.jp/guide/mybest/
※9月以降の番組は、通常通りムービープラスのみの放送です。

ムービープラス(ジュピターエンタテインメント株式会社、代表取締役社長:寺嶋博礼)は、今年開局26年目を迎えた日本最大級の映画チャンネルです。ハリウッドのヒット作をはじめとする国内外の選りすぐりの映画、映画祭、最新映画情報を放送し、J:COMなど全国のケーブルテレビやスカパー!、IP放送を通じ、約720万世帯のお客様にご覧いただいています。 URL: http://www.movieplus.jp

執筆者

Yasuhiro Togawa