『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』(11月21日(土)公開)の日本版予告編が完成いたしました。
『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』は、雑種犬に重税が課せられる法律の影響で飼い主の少女と離ればなれになった犬“ハーゲン”と、人間から虐げられ保護施設に入れられた犬たちの反乱を描いた物語。本作は、2014年の第64回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品。そのオリジナリティあふれる衝撃的なストーリーや類まれな着想が、目の肥えた審査員やマスコミに驚きと賞賛を持って受け入れられ、今年『岸辺の旅』(黒沢清監督)が監督賞を受賞したことも記憶に新しい「ある視点」部門でグランプリを受賞しました。また、実際に施設に保護されていた250匹以上の犬への演出と犬たちの演技が評価され、ハーゲンを演じたルークとボディ(兄弟/二匹一役)にパルムドッグ賞が授与されました。
そしてこの独創的な作品は世界各国でカンヌ受賞に違わぬ評価を得ており、イギリスの大手一般紙ガーディアンは、「まるで犬版『猿の惑星』だ!!」と、犬に社会的マイノリティを投影し世界中で起こっている格差社会の問題とその行く末を暗喩した本作を過去の名作になぞらえ絶賛しています。
この度解禁する予告編で見ることができるのは、飼い主リリから引き離され施設に収容されたハーゲンが数百匹の犬たちと脱走を図り、ハンガリーの首都ブタペストを疾走する迫力と緊張感あふれるシーン。このシーンは実際に保護された犬たち約250匹を一か月以上にわたって指導し、撮影の際は使用するブタペストの道路を全面封鎖、CGなしで撮影されました。
なお、撮影後、監督たちが犬たちの里親を募ったところ「映画に出たスター犬を飼える」とニュースが一気に広まり、保護施設から集められたすべての犬たちは、施設に戻ることなく無事に飼い主が決まり引き取られていきました。
※ルークとボディはアリゾナ出身のタレント犬

予告編::https://www.youtube.com/watch?v=VWpvKdu9oHI

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執筆者

Yasuhiro Togawa