“競技かるた=百人一首”に懸ける少女の情熱と夢と恋を描き、2010年「このマンガがすごい!オンナ編」第1位を獲得、コミックス累計発行部数1200万部(2015年6月現在・既刊27巻)を超える大人気コミックス「ちはやふる」(末次由紀/講談社「BE・LOVE」連載)が実写映画化、2016年3月・4月、二部作連続で公開致します。主人公・綾瀬千早を演じるのは、本作が映画初主演作品となる、広瀬すず。映画『海街diary』ドラマ「学校のカイダン」と話題作への出演、そして多数のCM出演と、今最も注目を集める女優です。真島太一役には、映画『ビリギャル』『日々ロック』など多数の映画・ドラマに出演し、フジテレビ月9ドラマ「恋仲」への出演も話題の、若手実力派俳優・野村周平。綿谷新役には、「劇場版 仮面ライダードライブサプライズ・フューチャー」に出演、ブレイク必至の真剣佑。その他、上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希、清水尋也と次世代を担う若手俳優達と、松岡茉優、松田美由紀、國村隼という実力派キャストが脇を固めます。

このたび、映画の撮影が行われた滋賀県・近江神宮で、広瀬すず、野村周平、真剣佑、上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希ら、若手キャストの劇中ビジュアルが公開されました。近江神宮は「全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会(通称:かるた甲子園)」の全国大会も行われる、競技かるたの聖地。まさに全国大会が開催中のこの日、撮影でも使われ原作でも有名な真赤な「楼門」を前に、広瀬らは劇中衣装であるはかま姿で登場しました。また広瀬は、役にあわせて20cmのエクステをつけて登場。人生初のロングヘアビジュアルです!
5月初旬から始まった撮影も間もなくクランクアップ。約3ヶ月に及ぶ撮影を振り返りました。

<コメント>
広瀬すず
(ロングヘアについて)
(この髪型にすることが)役に一番近くなれるものと思いました。(エクステを)毎日つけていると、(撮影現場では)ボブの方が「誰?」みたいになって、私自身もこっち(ロング)の方が見慣れて、ボブになると変な気分になるくらい身近になりました。ここまで伸ばしたことはなかったので、新鮮でした。お姉ちゃんに似てました(笑)
(ちはやについて)
元気でパワフルで、ここまで明るいダイナミックな役は初めてだったので、まず振り切ろうと思いました。振り切る事が、彼女に一番近づく事になるかなと思いました。
(競技かるたの撮影について)
せめて形だけでも本物に近づけたらいいなと思い、必死になってやっていました。ちはやちゃん(の動き)は大胆でダイナミックなので、何も考えないくらいバンッ、バンッ、って動いた方が彼女に近づけるかなと思い演じました。
みんな、足の甲やひざがすれて、皮がむけて、真っ黒になって。「ガムシャラにやってきた証だね」という会話をしていました。感覚がなくなるくらい痛かったんですけど、それでも負けずに(かるたを)とるという、みんなの熱やパワーを感じました。

野村周平
撮影は大変でした。スローモーションもあって、札を触ってないとばれるんです。試合のシーンは(1シーン100カット以上あり)何回も何回もやりました。(広瀬をおんぶするシーンがあり)しんどかったです。坂道だったし、長回しで、セリフも言わなければいけなくて。乗ってる側もしんどかったと思います。でも、おんぶすることもあまりないので新鮮でした。

真剣佑
福井弁とかるたの勉強をするために、撮影前、2週間ほど福井で合宿をしました。福井渚会というところでかるたの練習をしたり、地元の人たちと会話をするため現地でアルバイトをしたりしていました。ずっとかるたの札を持ち歩いて暗記していました。

上白石萌音
(広瀬を)おすずって呼んでるんですけど、おすずが現場にいると場の空気がパッと明るくなって、常にキラキラしてるイメージがありました。現場のみんなが、おすずのファンになってたと思います。

小泉監督
(近江神宮での撮影について)
去年から大会を取材していて、みんなの情熱を感じていました。競技かるたの全国大会はかるた甲子園と呼ばれますが、甲子園のシーンは甲子園球場で撮るべきだと思いました。そこに意味があったし、そうでなきゃいけないと思いました。ここで思う存分撮ってやろうと思い、シナリオを構成しました。
(広瀬すずの千早について)
(ビジュアルも含めて)地に足のついた千早が出来上がったと思います。びっくりするくらいはまりました。カメラが回ると、役がいきなりはねあがって、千早になりきるんです。

■競技かるたとは
小倉百人一首を用いて、一般社団法人全日本かるた協会が定めた規則に則って行う競技である。一般的なイメージである文化活動や伝統文化という側面もあるが、競技に高度な瞬発力・記憶力・精神力が必要とされることなどから、競技かるたはスポーツとして取り組まれ、「畳の上の格闘技」とも形容される。競技かるたにおける最高峰の大会は、毎年1月に滋賀県大津市の近江神宮において行われる名人位戦と女性部門のクイーン位戦で、勝者はそれぞれ名人・クイーンと呼ばれる。また近江神宮では全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会(かるた甲子園)などの大会も行われている。

■近江神宮とは
第38代天智天皇をまつるため、1940年(昭和15年)に皇紀2600年を記念して、天智天皇の古都、近江大津宮(大津京)跡に創建される。小倉百人一首の巻頭歌の作者が天智天皇であることから、近江神宮は“かるたの殿堂”“かるたの聖地”と呼ばれ、毎年、競技かるたの頂上決戦である「かるた名人位・クイーン位決定戦」や“かるた甲子園”といわれる「全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会」などが開催される。

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執筆者

Yasuhiro Togawa