CO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)は2005年に立ち上がり、これまでに45の映画作品へ助成を行い、今年で12回目を迎えます。全国から飛躍すべき映画制作者たちの劇映画企画を募集し、その制作に対して助成金や制作協力という形でバックアップを行っています。作品の完成をゴールとするのではなく作品を広く認知してもらうために、「CO2上映展」や「大阪アジアン映画祭」にてプレミア上映の場を設けてきました。

 完成作品の権利を制作者のものとすることで、劇場公開や国内外の映画祭出品など、その後の発展に向けた可能性を広げています。第10回助成作品『螺旋銀河』(監督:草野なつか)は国内外の映画祭で受賞を果たし、大都市としての大阪の新たなイメージを構築した第11回助成作品『デュアル・シティ』(監督:長谷川億名)も、すでに海外へと展開を広げています。また、昨年公開された妻夫木聡主演『バンクーバーの朝日』の石井裕也監督など、CO2出身の監督が第一線で活躍、国内外の映画祭や関係者からCO2作品への関心度は年々高くなっております。

 映画制作者=監督という考え方に捉われず、昨年から俳優特待生制度を導入。俳優の育成にも力を入れ、映画制作者=映画制作に関わる全ての方を対象としたワークショップを今年も開催致します。

<映画企画募集>
【募集締切】2015年7月13日(月)必着
【募集内容】全国の新人映画作家を対象に、大阪を撮影地とするオリジナルの劇映画企画案を募集。選考された企画案を持つ映画作家3名に対し下記の助成を行います。助成作品として認められた作品は、第11回大阪アジアン映画祭の審査通過後、同映画祭で上映されます。
【助成内容】◎助成金:60万円(主に大阪府内で撮影することを条件とする)◎機材協力 等
【選考委員】いまおかしんじ(映画監督)、元木隆史(映画監督)、山崎紀子(シネ・ヌーヴォ支配人)、吉田浩太(映画監督)、ローランド・ドメーニグ(映画研究家)

                                         
<主催>大阪映像文化振興事業実行委員会

<問合先>大阪映像文化振興事業実行委員会事務局分室(CO2 運営事務局)

HP:http://www.co2ex.org/

執筆者

Yasuhiro Togawa