ヤクザからヤクシャ(役者)へ男・安藤昇が語る風雲映画録『映画俳優 安藤昇』インタビュー集発売!

東映任侠映画に出演し、本物の衝撃を与えた安藤昇のインタビュー集
役者なんていうものは、いい加減な商売だから、
ヤクザと一緒だね。
字だって一字しか違わない、ほとんど一緒だよ
——本文より
■1965年、自身の手記を原作にした『血と掟』で映画デビュー。松竹、東映、日活の任侠映画に出演し、60年代、70年代、男たちの血を熱くたぎらせた伝説の男・安藤昇。その俳優としての魅力を一冊に結集!
インタビュアー・山口猛。インタビュー、詳細なフィルモグラフィー、安藤昇秘蔵スナップで構成。(作品ごとの安藤昇が演じた役について解説あり)
菅原文太、加藤泰、勝新太郎、石井輝男、五社英雄、嵯峨美智子、唐十郎など映画人たちとの仰天エピソード満載。
生い立ちから安藤組時代、映画俳優時代、そしてその後まで、安藤昇の生き様を語る。
■文庫化に伴い、特別インタビュー(2015年4月)も収録!
【述者紹介】
安藤 昇(あんどう・のぼる)
1926 年5 月24 日東京都生。
特攻隊から復員後、28 歳で安藤組を結成、渋谷を本拠とする。1958 年、横井英樹襲撃事件で服役。出所した1964 年に安藤組を解散。1965 年松竹で自らの手記「激動」を映画化した『血と掟』が爆発的ヒット作となり、俳優に転身。松竹映画『望郷と掟』や『男の顔は履歴書』などに主演したのち東映へ移籍し、『懲役十八年』や『やくざと抗争』『実録 私設銀座警察』『暴力街』などに主演、東映やくざ映画の看板スターとなり、一時代を築く。また作家、映画プロデューサーとして活躍。著書として「やくざと抗争」「野望」「自伝 安藤昇」「男の覚悟」「男讃歌」など多数ある。
【著者紹介】
山口 猛(やまぐち・たけし)
1949 年12 月29 日宮城県生。
劇団状況劇場を経て、映画を中心に著述活動を開始。著書に「幻のキネマ満映 甘粕正彦と活動屋群像」「松田優作炎静かに」、「近代日本と植民地7 巻 文化のなかの植民地」(共著)、「上海シネマと銀座カライライス物語波瀾万丈 柳田嘉兵衛の八十年」、「映画美術とは何か 西岡善信と巨匠たちとの仕事」「『天皇』と呼ばれた男—撮影監督宮島義勇の昭和回想録」などがある。2004 年9 月死去。
《2015年6月3日発売》
『映画俳優 安藤昇』(ワイズ出版映画文庫10)
安藤昇・述
山口猛・著
荒木経惟・カバー写真撮影
文庫判 488頁 /本体1200円+税
発行:ワイズ出版
執筆者
Yasuhiro Togawa