監督デビュー作『弾丸ランナー』(1996)以来、国内はもとより海外からも熱い視線を浴び続けるSABU監督の最新作『天の茶助』が6月27日(土)より全国公開いたします。本作は、異世界をめぐる独特のファンタジーでありながら、南国・沖縄を舞台に笑いと涙、愛とスリルの人間ドラマが弾ける痛快エンタテインメントです。
主演は、『うさぎドロップ』に続きSABU監督との再タッグとなる松山ケンイチ。茶助をめぐる面々には大野いと、
伊勢谷友介、田口浩正、玉城ティナといったニューフェイス組に加え、SABU組常連の大杉漣、寺島進がさらなる支えに回って見事に脇を固めています。さらに地元エキストラの全面協力により沖縄ゆかりの祭事、祭礼が混沌と再現されるクライマックスのダイナミックな映像表現も大きな見どころです。
名匠・北野武を擁するオフィス北野が制作を担当。SABU監督の作家性が100%保障された本作品は、第65回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に選出されました。

この度、映画『天の茶助』の原作となる小説をSABU監督自ら執筆され、幻冬舎より本日5月26日(火)より発売が決定いたしました。
さらに、その記念すべきSABU監督の小説デビュー作「天の茶助」の表紙イラストを大友克洋さんが担当致しました。表紙には本作の主人公である茶助のイラストが描かれております。

大友さんが小説のイラストを担当するのは今回で3度目になり、大友さんが1991年に監督した映画『ワールドアパートメントホラー』にSABU監督を主演に起用したことをきっかけに深い親交があり、今回の貴重な表紙イラストが実現致しました!

■SABU監督コメント(デザインに関して)
見た瞬間、震えが止まりませんでした。あまりに圧倒的で、感動と衝撃が混ざり合ってしばらく
気をつけの姿勢のまま「うわ〜、凄ぇ〜、うぉぉぉ〜、」と唸り声をあげていました。
本物とはこういう事か…と感動やら反省やらで、とてつもない人にとんでもないお願いをしていたことに自分で驚き、世界中が憧れる大友克洋監督が自分の小説の表紙を描くことを快諾して下さったことに感動し、反省と感動を繰り返した至福の時間でした。 
いつか自分も本物になれるのか、この画を前にしては途方に暮れてしまいますが、
少しでも近づけるように、う〜ん、そんな事より、今はただただこの感動に浸っていたいです。

●書籍情報
『天の茶助』 / SABU著  
発売日:5月26日(火)全国の書店等で発売  価格:600円+税  
発行発売:幻冬舎文庫  / 装幀 bookwall / 装画 大友克洋 

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執筆者

Yasuhiro Togawa