サンダンス映画祭2014 ワールド・シネマ ドキュメンタリー部門グランプリ(審査員賞)を受賞した「Return to Homs」(邦題:それでも僕は帰る ー シリア 若者たちが求め続けたふるさと(仮))です。

主人公は19歳のサッカー青年。
アラブの春が吹き荒れるまではアジアで2番目と評されたこともあるほど将来を待望されたシリアサッカーユース代表選手だった、バセット。

そのカリスマ性から民主化運動のリーダーになり、非暴力デモを行っていたが、故郷ホムスで170人もの市民が殺害されたのを機に、彼らも武器を持って戦い始めます。

普通のサッカー青年が、戦闘員になり、変わり果てた様子で戦い続ける彼の姿や、廃墟と化した彼の故郷ホムスの様子に衝撃を受けました。

これまで観たどんな映画よりも衝撃を受けた理由は、シリア、ダマスカス出身のタラール・デルキ監督自身がバセットと行動を共にし、真横で戦闘シーンを撮影しているからです。
目の前で銃撃戦が繰り広げられる様子は、この上なくリアルです。

この作品を配給すべきかどうか、随分と迷いましたが、この作品がきっかけで、シリアで起きている現実を知り、少しでも多くの方がシリア内戦で傷ついた人々に心を寄せ、難民など助けを求めている人々に支援の手が差し伸べられたらと願っています。

そしてこの作品であらためて戦争の悲惨さを知り、多くの日本人が「決して戦争はしてはならない」と思ってくれたらと願っています。

只今、本作を劇場公開するための資金をクラウドファンディングで支援を呼びかけています。どうぞご協力ください。

シリアで命懸けで撮られた映画を届けたい!
『それでも僕は帰る – シリア 若者たちが求め続けたふるさと』
http://fm.msgs.jp/v31/f/?p=1000000381/ac02/99/5868

オフィシャル・サイト http://unitedpeople.jp/homs/

配給会社からのメッセージ:
http://unitedpeople.jp/homs/directors-statement/distributors-statement

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執筆者

Yasuhiro Togawa