『劇場版PSYCHO-PASS サイコパス』に続く【ノイタミナムービー第2弾】として発表され、大きな注目を集めている【Project Itoh】。2009年に34歳で夭折した小説家・伊藤計劃(いとう・けいかく/1974-2009)が遺したオリジナル長編小説『虐殺器官』『ハーモニー』、そして彼が遺した30ページの序文を、盟友として知られる芥川賞作家・円城塔が書き継いで完成した『屍者の帝国』の3作品が【Project Itoh】として劇場アニメ化。『虐殺器官』『ハーモニー』『屍者の帝国』は2015年秋より順次公開予定です。

 この度、『虐殺器官』『ハーモニー』の新ビジュアルが解禁!キャラクター原案のredjuiceによる描き下ろしイラスト。『虐殺器官』の主人公<クラヴィス・シェパード>、『ハーモニー』の主人公<霧慧トァン>のそれぞれがアップとなる2種類が完成しました。
 さらに、4月10日発売の雑誌「Newtype」(KADOKAWA)では【Project Itoh】を別冊付録で特集。特別対談や、劇場アニメのストーリー&設定をベースにしたコミック「虐殺器官」(漫画:麻生我等)、「ハーモニー」(漫画:三巷文)の連載第1回が掲載されます。また、同誌に封入される【Project Itoh】ポスターには、今回解禁となった描き下ろしのイラストが使用された特製仕様となっています。
公開に向け、その全貌が徐々に明らかになりつつある【Project Itoh】。2015年はまさに【伊藤計劃YEAR!】。

伊藤計劃(いとう・けいかく)とは何者か:1974年生まれ。2009年3月20日、死去。享年34歳。2006年『虐殺器官』が第7回小松左京賞最終候補となり、翌年同作でデビュー。2009年にオリジナル長編第2作『ハーモニー』で第30回日本SF大賞を没後受賞。同作は米国SF文学界の権威であるフィリップ・K・ディック記念賞の特別賞を受賞。オリジナル長編第3作となるはずだった『屍者の帝国』は、盟友・円城塔に書き継がれる形で完成し、共著として2012年に刊行。第33回日本SF大賞特別賞、第44回星雲賞日本長編部門を受賞。

執筆者

Yasuhiro Togawa