世界をリードする企業Googleの全面協力でGoogle本社を舞台に撮影された映画『インターンシップ』のデジタル配信とブルーレイ&DVDのリリースを記念して、特別試写会を都内で実施した。

本作を通してインターンシップの最前線を学びながら、新しいチャレンジに踏み出す人たちの夢を応援するという、エンタメと教育を融合させた20世紀FOX史上初のイベントで、ゲストには1961年に来日し、「ワンポイント英会話」で有名となったA・ウイッキー(75)、ICC国際交流委員会代表取締役 曽根靖雄さん(49)、海外でのインターンシップ経験者であるスズキシュンヤさんが登壇した。

曽根さんとスズキさんは登壇すると、日本に足りない物、インターンで得られる事について語った。スズキさんは1年間シアトルに留学し、その間2つの企業へインターンシップをした経験者。スズキさんは「インターンシップに参加したことで価値観の変化が起きた。2社共会社のあり方や働き方が日本とは全く違い、カルチャーショックを受けた。シアトルでは多くの企業のCEOたちと話をしてきた。これからは自分自身も起業を視野の1つに入れていく」と語り、曽根さんも「アメリカや海外はとにかくチャンスを与えてくれる」と同意した。
その後スペシャルゲストとしてウイッキーが登場すると、早速「Hello I’m wicky」と英語で挨拶をした。MCに映画の感想を求められると「私が知っている日本語はおはよう、さようならだけだったが、来日してからのインターンの期間に日本語を習得した。日本ではインターンはまだそれほど定着していないが、海外ではインターンを経験することが一般的。若者は社会貢献することによって成長していく。その面白さをとても上手く描いている映画でした」と答えた。曽根さんはそれに対し「本当にそうです。日本では就職活動の為にしかインターンはほとんど行わないが、大事な事はそういったチャレンジをすること」と説明すると、ウイッキーは「チャレンジではなく、チャレンジズ。たくさんあるチャレンジを1つ1つ乗り越えることによって成長する」と付け加えた。
2020年の東京オリンピックに向けての日本の国際化へ向けて、国際人として求められることを聞かれると、ウイッキーは「積極的に物事に取り組む姿勢。なぜか日本人はとてもシャイ。相手の話をよく聞くけれど、自分の話をすることが大事。受信するだけじゃなく発信する側に立って、もっと自分自身の売り込みをするべきだ」曽根さんは「まさにそうです。私も5年海外で働いたが、最初英語が完璧ではなかった。面接を落ち続け、どうしよう…と悩んだ結果、自分には何ができるか、という売り込みが大事だということに気が付いた。そして多国籍な企業に入り、常に自分の意見を述べることが大事なんだと知った」と答えた。
英語習得が苦手な日本人へのワンポイントアドバイスを聞かれると、ウイッキーは「日本人の英語力は間違いなく昔より良くなってはいるが、まだまだ足りない。何かを理解する為のインプットの英語力ではなく、自分を売り込むためのアウトプットな英語力が大事」と答えた。
インターンシップ生へのアドバイスを聞かれると、ウイッキーは「映画『インターンシップ』を観ること!!これも1つのチャレンジ!」と答え、「私の人生を映画化してみたらいいかも…」と20世紀FOXへ売り込み、会場は爆笑に包まれた。
最後に社会で活躍する国際人が知っておくべき一言を聞かれるとウイッキーは「これからはHave a nice day!ではなくHave a nice internship!」と答え、最後には会場全員で「Have a nice internship!!」とコールし、イベントを締めくくった。

<ストーリー>ビリーとニックは、時計販売会社のやり手中年セールスマンコンビ。だが、ある日突然、二人は上司から会社が倒産したことを告げられる。その原因はスマートフォンが普及したことで、わざわざ時計を買う人が少なくなったためだった。デジタル時代に取り残され、突然職を失った二人は途方に暮れるが、ある日ビリーが驚くべき提案をニックに持ちかけてくる。それは何と、デジタル時代の代名詞である巨大企業「Google」が募集しているインターンシップに自分たちも参加しようというものだった。専門的な知識がない自分たちでは、まず無理だと反対するニックだったが、ビリーの熱い説得に渋々了承し、二人はインターンシップへの参加を決意する。しかし、一流企業「Google」のインターンシップに参加する学生たちは、ほとんどが天才や秀才ばかりで、時代遅れの中年コンビじゃ到底敵うわけがなかった。だが、ビリーとニックは同じ落ちこぼれのインターンたちと協力し合い、独自のアイデアを用いて勝負をかけるのだった。
発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社

執筆者

Yasuhiro Togawa