この度、大人も子どもも共有できる優れた作品に送られる文学賞「第28回坪田譲治文学賞」、2013年本屋大賞第4位に輝き、10代からシニアまで幅広い世代の人びとの心を掴んで大きな話題を呼んだ小説「きみはいい子」(著:中脇初枝〈ポプラ社刊〉)が、『そこのみにて光輝く』でモントリオール世界映画祭最優秀監督賞を受賞した呉美保監督によって映画化され、6月27日よりテアトル新宿ほか全国ロードショー公開となります。

そこでこの度、本ビジュアルが解禁となります。「どうしたらいい子になれるのかな?」という子どもの純粋な問いに戸惑う新米教師(高良健吾)と、大声で我が子を叱責しながらもトイレでひとり涙を流す母親(尾野真千子)の姿を捉えた静のティザービジュアルへの、回答ともいえるエモーショナルな本ビジュアル。子どもに抱きしめられる高良健吾、池脇千鶴ふんするママ友に抱きしめられる尾野真千子。「抱きしめられたい。子どもだって。おとなだって。」のコピーが指し示す通り、子どもたちにまつわる現代の問題を孕みながらも、人と人のつながりに光を見いだし小さな一歩を踏み出す人々の姿を描いた本作に相応しい、切実で愛おしいビジュアルに仕上がった。

ブルーリボン賞授賞式にて結婚&妊娠を発表した呉美保監督が、かつて子どもだったすべての人に贈る、珠玉の一本が誕生しました。

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執筆者

Yasuhiro Togawa