昨年爆発的なヒットを収めた『るろうに剣心』三部作にて相楽左之助役を演じ人気を博した青木崇高が、過去を封じ名前を偽って生きる主人公を演じる映画『雨にゆれる女』の製作が決定いたしました。ヒロインは、NHKドラマ「あまちゃん」のGMTメンバーとして知られ、『天の茶助』『忘れ雪』とヒロインとして出演する話題作が立て続けに控えている大野いと。ある雨の日に突然主人公の前に現れ、彼の人生をゆらしていく謎の女を演じます。

監督は、台湾のホウ・シャオシェン、中国のジャ・ジャンクーなど名だたるアジア映画の巨匠を魅了し映画音楽の世界ではその名を知らない者はいない音楽家・半野喜弘。パリを拠点に、オーケストラ作品からエレクトロニクスミュージックにいたるまで、幅広く世界中で活躍。坂本龍一や細野晴臣らとの共作経験もあり、国内外で高い評価を受ける半野が、自らオリジナル脚本を手がけ、満を持して本格的な映画監督デビューを果たします。

青木崇高が演じるのは、過去に犯した過ちから別人として生きることを選択した男・則夫。逃れられない過去を背負い、人と交わることなく孤独に生きている。そんな彼の前に突然現れる謎の女。大野いと演じる彼女もまた、闇を抱え自身の過去を語らない。なぜ、彼は、彼女は、自分を語らないのか…。お互いに自らの本当の姿を明かさず、しかしつながりを求め合う男女の濃密なストーリーがサスペンスフルに展開。別人を演じて生きている主人公が次第に女に惹かれ、本当の自分の姿を晒されそうになっていく様子を、NHKドラマ「龍馬伝」や『るろうに剣心』などへの出演で豪快なイメージのある青木がどう繊細に演じるのか。主人公の人生を狂わしていく初の “大人の女”に挑戦するヒロイン大野が、女優としてどのような新しい顔をみせてくれるのか。そして、そのふたりの化学変化に期待が高まります。

本作は、クラウド・ファンディング(Motion Gallery)にて製作費を募っています。強いこだわりを持つ監督と役者の想いを実現するため、そして本作をより多くの人に知ってもらうために、型にはまらない資金調達、宣伝を展開中。コレクターになると、金額に応じて映画の完成披露試写への招待や、劇中スチル集、サウンドトラック、半野主催の音楽イベントへの招待などの特典があります。1月末に募集を開始し既に目標額300万のうち130万超が集まっています。コレクター募集は4月末締め切りです。

【Motion Gallery】https://motion-gallery.net/projects/hannoproject

観客をも巻き込み動き始めている本作は、青木のみの参加で既に冬シーン1日を撮影済み。映画の世界観が表れたスチル写真も公開されました。5月初旬にクランクイン予定。公開は2016年を予定しています。

【主演:青木崇高コメント】
映画の立ち上げから関わるとその作品への想いが強くなります。主演となれば尚更です。

半野監督は色彩や空間、音などの感覚だけでなく、人物の遍歴、感情、距離などの描写にも緻密で揺るぎないイメージを持っています。僕や大野さんが監督と共にそれぞれの人物見つけ、掴んで、演じることができれば、それは間違いなく傑作になると思います。

【ヒロイン・大野いとコメント】
脚本を読んだ時、この女性にしか言えない想いの詰まった台詞がありました。どう演じればこの言葉が言えるのだろうか、この言葉を心から言ってみたい、この役を生きてみたいと思いました。それくらい物語に引き込まれました。半野監督や青木さんとご一緒させて頂ける事を心から嬉しく思っています。このような大人の女性の役は初めてですが、私なりに演じていきたいです。

【監督・半野喜弘コメント】
罪とは何なのか?愛するとは何なのか?という答えなき答えを求めて、人間が匂い立つ、そんな映画にしたいと思います。本作で、誰も知らない青木崇高、誰も知らない大野いとを描けると思っています。青木くんは豪快なようで非常に繊細で緻密な人物。大野さんには蝶が羽化する直前のような危うさと強さを感じます。この映画の中で、きっと未だ見ぬ2人を観てもらえるはずです。

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執筆者

Yasuhiro Togawa