2015年12月4日(金)にお正月映画として日本公開が決定している007シリーズ最新作『007スペクター』は、昨年12月8日にクランクインし、イギリス・ロンドン、オーストリア・ソルデンからイタリア・ローマでの撮影に続き、現在はメキシコ・メキシコシティで“死者の日”祭典のオープニング・シーンを撮影中です。
 
2月にはソルデンとローマのメイキング映像がリリースされ、氷雪に覆われたアルプス山中での過酷な撮影風景やテムズ川を疾走するボートシーン、アストンマーティンDB10のアクション・シーンなどが公開されたものの、いまだ詳細なストーリーはヴェールに包まれたままでした。3月18日には、ボンドに扮するダニエル・クレイグの黒づくめにブルー・アイズが印象的なティザーポスターが世界解禁され期待が高まる中、ついに3月28日に特報が解禁!待望の本編映像が初めて公開されます!
 
映像の冒頭ではミス・マネーペニーがボンドへ、あるファイルを手渡します。それはどうやら前作『007 スカイフォール』のラストで燃え落ちたボンドの生家“スカイフォール”で焼け残ったもので、そのうち一部が燃えてしまった3人の人物写真はサム・メンデスがすでにビデオ・ブログで言及している「ボンドの幼少期に関わる重要な秘密」に繋がっていくことを予想させます。『007 カジノロワイヤル』でボンドの最愛の人ヴェスパー・リンドを死に追いやったMr.ホワイトとボンドが対峙するシーンに続き、二人の会話の間で“スペクター”リングのアップが挿入されます。スペクターとは、過去シリーズでジェームズ・ボンドの宿敵として登場した悪の組織の名称。スペクターに所属する悪役が必ずはめているという「ブラックオクトパス」の紋章が象られた指輪はいったい何を意味するのか。Mr.ホワイトがボンドに投げかける謎の言葉「君は嵐のなかで踊るだけの凧だよ」に続いて、ついに!「ジェームズ、よく来た。やっと会えた」とボンドを迎えるクリストフ・ヴァルツの声で、“スペクター”のロゴとともに特報は幕を閉じます。

 ボンドが乗りこむその先は、スペクターの本拠地なのか?“オーバーハウザー”という役名だけしか発表されていないヴァルツ扮する男の真の姿は、やはりスペクターの首領なのか? Mr.ホワイトはいったい何を知っているのか?そしてボンドの“スカイフォール”にまつわる秘密とは?

 『007 スペクター』は、シリーズ史上かつてないほどに、ボンド自身の謎に迫るストーリー展開となることを予感させる特報映像となります。ファンならずとも、今後、少しずつはがされていくヴェールの奥にあるものから、片時も目が離せません。

特報::https://youtu.be/VqeoiP3ZlXM

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執筆者

Yasuhiro Togawa