2014年8月にリリースしたシングル「ひまわりの約束」(映画『STAND BY ME ドラえもん』主題歌)が世代を超えた幅広い支持を集め、レコード協会から有料音楽配信認定シングルトラック「ダブル・プラチナ」に認定、今なお驚異的なロングヒットを続ける一方、同楽曲の弾き語りVer.も収録された初の弾き語りベストアルバム『evergreen』は「第56回 輝く!日本レコード大賞」の企画賞を受賞する等、今をときめくシンガー・ソングライター秦 基博が、「ひまわりの約束」に続く待望の2015年第1弾シングル「水彩の月」を、2015年5月27日(水)にリリースすることが明らかとなった。

この「水彩の月」は、5月30日(土)全国公開のドリアン助川原作、主演・樹木希林、河?直美監督と日本映画界最高のスタッフで贈る心揺さぶる物語『あん』の主題歌として、監督自らの強い希望により依頼を受け、秦が書き下ろした、慈しみに満ちた切なくも優しいミディアムバラードとなっている。ピアノを基調としたサウンドに、寄り添うように響く秦 基博の面目躍如と言える切ないメロディと優しい歌声は、1度聴いたら忘れられない強い印象を残す1曲となっており、「ひまわりの約束」同様、観る者の心を震わせるに違いない。
 河?直美監督は、秦 基博に主題歌を依頼した理由について、以下のコメントを寄せている。
「秦さんとの出会いは直感です。実際に完成した主題歌「水彩の月」を聴いて、実際に映画を見ていただいて、その直後の秦君の表情を見ていて、彼が多くのことを感じていることがわかりました。その瞳に映っているものは、わたしが表現しようとしていることだったからです。
誠実な彼の想い、それは主人公の千太郎とも重なって、こみ上げるものがありました。映画で挑戦した「見えないもの」の描写を秦君の声とメロディで感じることのできる作品に仕上がった「水彩の月」は多くの人の心に響くことになるだろうと思いました。」

 また、秦 基博は、主題歌「水彩の月」に関し、以下のように述べている。
「今回、河?監督からお話をいただき、「水彩の月」を書き下ろしました。映像を観させていただいたときに、河?監督の作品でいつも感じることなんですが、お話はもちろん、街の景色の切り取り方とか、光とか、その美しさがすごく印象的で、そこからインスパイアされて、自分の中でピアノの音色が似合うのではないかというイメージがパッと湧きまして、普段はアコースティックギターと共に歌うことが多いんですが、今回は“ピアノと歌”というものをメインにすえて、新しい秦 基博を届けられるのかな、と思っています。

映画『あん』にもきっとマッチする、その世界を一緒に共有出来るような楽曲に仕上がったのではないかと思っています。
水彩で描いたような淡さだったり美しさ、その中で自分自身が込めた思い、そして映画が伝えようとしていることを、自分なりにすくい取って歌にしましたので、映画『あん』と共にこの楽曲も楽しみに待っていただけたら、と思います。」
 シングル「水彩の月」の初回生産限定盤の特典DVDには、河?直美監督自らが16mmフィルムで秦 基博を撮り下ろすスペシャル映像が収録予定ということで、楽曲だけでなく、映像でも2人の貴重なコラボレーションを観ることが出来そうだ。
 なお、秦 基博は、4月29日(水)に「ひまわりの約束」のLIVE映像を初収録した映像作品『GREEN MIND 2014』をBlu-ray&DVDで、大ヒットアルバム『evergreen』のスプリングパッケージを期間限定でリリースするので、こちらも注目だ。

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執筆者

Yasuhiro Togawa