満たされた生活を送っているはずなのに、ふと人生に「幸せ」を感じられなくなってしまった主人公、精神科医のヘクターを演じるのは、これまで数々の話題作に出演している個性派俳優サイモン・ペッグ。エドガー・ライト監督作品の常連で、大ヒット作『ワールズ・エンド/酔っぱらいが世界を救う』での好演も記憶に新しいと思います。

また、しっかり者の恋人クララを、過去に『ワールズ・エンド/酔っぱらいが世界を救う』でもペッグと共演し、デヴィッド・フィンチャー監督作『ゴーン・ガール』では本年度アカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、一躍スターダムにのし上がったロザムンド・パイクが演じます。他にも『人生はビギナーズ』でアカデミー賞助演男優賞を最高齢受賞した名優、クリストファー・プラマーや、日本でも人気のジャン・レノ、トニ・コレットなど脇を固める豪華な俳優陣が揃い、見事なアンサンブルを奏でています。監督・脚本を手がけるのは『マイ・フレンド・メモリー』『Shall We Dance?』など、人情味あふれるヒューマンドラマに定評のあるイギリス人監督、ピーター・チェルソム。本作でも万人の感情を揺さぶるその手腕は健在で脚本、演出にも、ユーモアと感動をたっぷりと詰め込んだ最高のエンターテイメントに仕上げました。

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執筆者

Yasuhiro Togawa