日本中の誰もが愛して止まない“おとぎ話の主人公たち”、シンデレラ、ラプンツェル、赤ずきん。今まで明かされることのなかった「めでたし めでたし」の“その後”の物語をディズニーが遂に映画化。2014年、ディズニーは『アナと雪の女王』で「王子様と結ばれてめでたし、めでたし」という王道のハッピーエンドを覆して現代の“愛”とは何かを問いかけた。そして2015年、ディズニーは映画『イントゥ・ザ・ウッズ』を通して、現代の“幸せ”とは何かを問いかける。

本作は本年度アカデミー賞主要3部門含む数々の賞にノミネートされ、また、物語の鍵を握る重要なキャラクター“魔女”を演じたメリル・ストリープは演技力もさることながら、その歌唱力も高く評価されて本作で女優史上最多、計19回目のノミネートを果たした。日本での来日プロモーションも実現し、その高潔で品位ある風貌でファンだけでなく、メディアや洋画に疎い若い世代をも魅了した。

公開前から話題沸騰の本作は、3月14日(土)に待望の初日を迎えた。全国342スクリーンで公開され、週末2日間で4.2億円(※動員:328,722人)を稼ぎだし、2015年に公開した洋画の中でもNO.1のオープニング興行収入を記録した。さらに、ミュージカル映画史上歴代NO.1の興行収入58億円を記録した『レ・ミゼラブル』や2位の『オペラ座の怪人』を抜き、今世紀に公開した実写ミュージカル映画の中でNO.1のオープニング記録を樹立。

また豪華絢爛のスタッフ・キャストを誇る本作は、それぞれが持つ自身のミュージカル作品のオープニング記録をも更新。監督ロブ・マーシャルはアカデミー賞にも輝いた『シカゴ』を抜き、メリル・ストリープは『マンマ・ミーア!』、そして、赤ずきんを誘惑する“オオカミ”を演じて話題となったジョニー・デップは、盟友ティム・バートン監督と組んだ『スウィーニー・トッド』のオープニング興行収入をそれぞれ塗り替えた。

待望の初日は、早朝から都心を中心に満席となる劇場が続出。“大人のための…”という言葉通り20代・30代のカップル、女性同士の動員が目立つ興行となった。また、“大人のための…”という言葉に反して10代の客層も多数来場。誰もが知るキャラクターたちの“その後”の物語に深く感銘を受けた様子だった。

来場者の男女比は3:7。傾向として20代〜30代の女性が多く見受けられ、春休みを迎えたこともあり、昨年の『アナと雪の女王』と同様に息の長い興行が期待される。
映画『イントゥ・ザ・ウッズ』は最終的に40億を超える興行となる見込みである。

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執筆者

Yasuhiro Togawa