『ダラス・バイヤーズクラブ』でアカデミー賞3冠を成し遂げたジャン=マルク・ヴァレ監督がヴァネッサ・パラディを主演に迎え、時を越えひかれあう男女を描いた究極のラブストーリー『カフェ・ド・フロール』が3月28日(土)より
恵比寿ガーデンシネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて
公開となります。

現代のモントリオールでお互いをソウルメイトだと信じ生涯を共にすると誓った
夫婦アントワーヌとキャロル、その間に現れる若く美しい女性ローズを演じたの
がエヴリーヌ・ブロシュだ。
パトリス・ソーヴェ監督『Cheech』で女優デビューした彼女は、グザヴィエ・ドラン
の『トム・アット・ザ・ファーム』でサラ役(同作の舞台でも同じ役)を演じ、また
BBCアメリカの人気ドラマ『オーファン・ブラック〜暴走遺伝子』に出演、近年の出演作は「ラストサムライ」などのエドワード・ズウィック監督『Pawn Sacrifice』がある。舞台にドラマに映画にと多方面で活躍する今注目の女優である。
本作で彼女が演じたローズは情熱や官能美、愛欲の象徴として描かれる。エヴリーヌ・ブロシュは「ローズは対人関係で傷つきながらも新しい恋で再出発したいと思っている。幸せになる道を選ぶが、その一歩を踏み出せていないのがローズだ」と語る。「俳優は演じることで成長し、様々な生き方を経験できる。まるで自分にそんな経験があったみたいにね」というように彼女の演技にはまさしくその言葉通りのリアルな説得力がある。
また本作には幻想的で美しく男性を誘うような官能的なダンスシーンがあり、彼女がリーダーとなりエキストラにダンスの指導をしたそうで「調和が取れていてとても美しく仕上がっている」とお気に入りのシーンになったそうだ。彼女は自分の撮影がなくても大事だと感じるシーンの撮影には足を運んだそうで、作品に真摯に向き合っていることがうかがえる。
美しさと情熱を兼ね備えるが傷つきながらも幸せを追い求めるローズを見事に演じきっているエヴリーヌ・ブロシュをぜひ劇場で確かめていただきたい。
本作は1969年のパリで生きる親子、そして現代のモントリオールで生きる男女が神秘的な愛によって紡がれてゆく、スピリチュアルで切なくも美しい、究極の愛の物語を描いている。

映画『カフェ・ド・フロール』は、3/28(土)より恵比寿ガーデンシネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか公開。

公式サイト:http://www.finefilms.co.jp/cafe/

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執筆者

Yasuhiro Togawa