本作は、巨匠クエンティン・タランティーノ監督をはじめ数多くの監督がロック映画のバイブルとして挙げている金字塔『狂い咲きサンダーロード』(1980年)など数々の衝撃作を手掛けた鬼才・石井岳龍監督が、『ELECTRIC DRAGON 80000V』(2001)以来、久々に手掛けるロック映画。
主演には、石井監督とは3度目のタッグになり、若手俳優の中で今もっとも注目され主演作も続々控えている染谷将太。また、本格女優としての確実な一歩を踏み出した元E-girls/Flowerの水野絵梨奈、映画とロックのアウトサイダー渋川清彦、インディペンデント映画の番人村上淳という屈指の個性派俳優たちを迎え、アンダーグラウンドに生きる若者たちの濃くて、危なくて、激しい、情熱とアクションが交差する青春ドラマが完成いたしました。敵役には『シャニダールの花』以来2度目の石井組となる綾野剛が出演しております。

●染谷将太コメント
ひたすら叫び、嘆き、走り、殴られ、撃ち合い、血塗れになり、また走りました。俺の知ってる石井さん、そして俺の知らない石井さんの現場を体感、体現してきました。様々な想いを含み、この映画の中にそれは確かに鼓動を打っています。この映画でロックして、久々に爆裂してください。

●水野絵梨奈コメント
それぞれがそれぞれのやり方で生きているその生き様を見て頂けると嬉しいです。とても切なく苦しい中で、強さがとても悲しいほど美しく見えてくると思います。染谷さん演じる大黒の心の叫びが痛いほど突き刺さってきます。石井監督の世界感そして思いの詰まった音楽とともに楽しんでいただけたら嬉しいです。

●渋川清彦コメント
炎天下、全力疾走、長台詞。
なかなかハードでしたが、これぞ石井監督の世界と思い、自分を預けワクワクドキドキしてました。
この作品に参加出来て幸せです。石井岳龍全開をくらえ!!!

●村上淳コメント
映画を問い続ける、監督。それは真摯に。PUNKS NOT DEAD。カタチを変え不死鳥のごとく。
 石井監督の作品に関われることは、最高に光栄です。

●綾野剛コメント
石井岳龍監督にしか表現できないファンタジックかつエキセントリックな世界へようこそ。
さあ、皆様、どうぞ遠慮なく狂い咲いてください。

●石井岳龍監督コメント
「吉村秀樹と素晴らし過ぎる俳優たちの熱さが、くすぶり続けていたアッシのロック魂に火をつけた。映画館にふさわしく、ノスタルジーではない「今、この瞬間」のロック映画を創りたかった。負け犬が反撃し、愛は暴走する。まだ何も終わってはいないし、何も始まっていない。死ぬにはまだ早い、勝手にしやがれ!!」

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執筆者

Yasuhiro Togawa