松竹株式会社(住所:東京都中央区、代表取締役社長:迫本淳一、以下松竹)は、数あるライブラリー作品の中から、多くの映画ファンからも待ち望まれる人気作・名作を選りすぐった、「あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション」シリーズを2014年10月より発売しております。その第四弾となる初ブルーレイ化作品の『復讐するは我にあり』『鬼畜』を1月9日に発売します。

『復讐するは我にあり』『鬼畜』は71歳で惜しまれながらこの世を去った、俳優・緒形拳の“凄み”が堪能できる作品です。緒形拳は高校卒業後すぐに新国劇に入団し、俳優のキャリアをスタートさせました。1965年にNHKテレビの大河ドラマ『太閤記』の主役に抜擢され、その後も数々の大河ドラマに出演し、常連俳優の一人として活躍しました。ですが俳優・緒形拳の“凄み”は活躍の場を映画に移した後、映画界の巨匠、名匠、鬼才と称される監督たちと撮影現場で凌ぎ合うたびに、増していきました。

『火宅の人』(1986年)では、深作欣二監督のスピーディーで骨太な映像作りに応え、家族を想いながらも心の欲求に動かされて放浪せざるをえない小説家の身勝手さや心の苦悩を、見事に表現しています。『薄化粧』(1985年)では、五社英雄監督の眩しいほどのケレン味と躍動感溢れる演出に応え、女の情念に対する男として、人殺しもまた一人の愛すべき人間なのだと心の中で叫んでみせる熱演を見せました。

そして、今回発売となる『復讐するは我にあり』(1979年)では、今村昌平監督の人間の根っこを捉えようとする、リアリティに拘った貪欲な演出に対して、自らの欲望だけのために5人の無辜の人間を殺した極悪人を演じて、脚本では表すことの出来ない感情を作品に肉付けし、多いに語らせています。『鬼畜』(1978年)では、野村芳太郎監督の「平凡で気が弱く、やさしくてお人好し。そんな人間が追い込まれて、最後は鬼畜になってしまう、のがこの作品の主眼」とする演出に対して、人の心が人間ではなく鬼や蛇になる弱さ、恐ろしさを、観る側の納得感を得る「いそうな人」として具現化しています。

緒形拳の鬼気迫る“凄み”に浸れる2作品を、最新のHDデジタルリマスターによる高画質、高音質でお楽しみ頂けます。

劇場公開時のポスターアートのジャケットデザインと、ロビーカード風ポストカードが“あの頃”の気分を掻き立てる!
【価格】 各3,300円+税 【初回生産限定・封入特典】 ロビーカード風ポストカード 発売元・販売元:松竹

● 松竹「あの頃映画」公式サイト: http://www.shochiku.co.jp/anokorothebest/
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執筆者

Yasuhiro Togawa