『アナと雪の女王』で驚異的な大ヒットを記録し歴史的なミュージカルブームを作り上げたディズニーが、満を持して贈る最新ミュージカル『イントゥ・ザ・ウッズ』(2015年3月14日公開)。大人のための“アフター・ハッピーエンド”ミュージカルである本作に登場するシンデレラ、ラプンツェルのビジュアルがディズニー・アニメーションのキャラクター シンデレラ、ラプンツェルと共に解禁された。

今回解禁された『イントゥ・ザ・ウッズ』のキャラクタービジュアルはアナ・ケンドリック演じるシンデレラとマッケンジー・マウジー演じるラプンツェル。アニメーションのシンデレラとは違い実写のシンデレラは、何故か靴を両手に持ちながらお城の階段に座り込んでおり、何かを考えているような表情。一方のラプンツェルはアニメーション同様窓から外を眺めているが、アニメーションのラプンツェルのように上を見ながら楽しい外の世界を想像する表情と比べると、塔の下に目を向けながら、現実世界を想像するリアルな表情になっている。
“ハッピーエンド”で全世界の女性たちに夢を見せてくれた『シンデレラ』と『塔の上のラプンツェル』。『イントゥ・ザ・ウッズ』で描かれる“アフター・ハッピーエンド”で彼女たちはどんな“その後”を見せてくれるのか。

『シンデレラ』は継母とその2人の娘にメイドとしてこき使われながらも“いつか幸せになれる”と信じて働き、やがてハンサムな王子様と恋に落ち、プリンセスとして城に迎えられる全ての女性が一度は憧れる「めでたし、めでたし」のストーリー。しかし、アナ・ケンドリックは『イントゥ・ザ・ウッズ』のシンデレラについて「私のシンデレラは人々がよく知る平均的なシンデレラのように完璧じゃないの。もちろん舞踏会にも行くし王子と恋に落ちてプリンセスにもなるわ。でも、王子と一緒になった後の出来事で彼女は本当の自分と向き合い自分の間違えを認めるようになる。平均的なシンデレラのような潔白な被害者ではないのよ。」と、誰もが想像するような典型的なシンデレラよりももっと現代的で複雑で欠点のあるリアルな存在として描かれていることを明かす。

また、『塔の上のラプンツェル』は、実は王国のプリンセスであるラプンツェルが森の中の高い塔の中でカメレオンのパスカルと楽しみながらも外の世界を知らずに暮らしていたが、ある日突然塔に入った泥棒フリンと出会い、育ての母には秘密で、憧れていた外の世界へ踏み出す。危険な冒険の末、2人は結婚し幸せになる「めでたし、めでたし」のストーリー。しかし、マッケンジー・マウジーは『イントゥ・ザ・ウッズ』のラプンツェルについて「私のラプンツェルは意を決して(母に)自分の意見を言わなければならないの。自分自身の強さや信念を彼女は見出さなければならない。」と、自分の意志で親に歯向かう強いラプンツェルが描かれる事を明かす。本作の脚本家ジェームズ・ラパインの言葉を借りれば「彼女が体現しているのは、自宅から抜け出し、両親の言うなりになるのでは無く、大人のようなことをしたいと思う思春期を過ぎたティーンエージャーの娘です。」とのこと。マッケンジー・マウジーは本作を象徴するようなセリフが一番好きだという。そのセリフは「願い事は叶う。でもタダではないけれど。」

本作が描くのはそれぞれの“願い”を叶えたはずのおとぎ話の主人公たちを待ち受けていた<驚くべき運命>。“あの”ディズニーが「めでたし めでたし」の“その後”を描き、キャストにはメリル・ストリープ、ジョニー・デップ、そして『シカゴ』のロブ・マーシャル監督がメガホンを取る注目作。
シンデレラ、ラプンツェル、赤ずきん…“おとぎ話の主人公たち”のハッピーエンドの“その先”を描く、大人のための“アフター・ハッピーエンド”ミュージカル。ディズニーがあなたの予想を鮮やかに裏切る“おとぎの国”へ誘う。

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執筆者

Yasuhiro Togawa