三浦貴大主演の最新作『サムライフ』が、2月28日(土)より全国順次公開。
また、本作のロケ地であり舞台である長野県では、2月7日(土)より先行公開いたします。
本作は、長野県上田市出身の元高等学校教員・長岡秀貴氏が、地元上田市で認定NPO法人「侍学園スクオーラ・今人」を設立するまでの経緯を記した同名原作をもとに、元高校教師が、理想とする教育現場を実現させるために元教え子らと共に奮闘する姿を描く感動の物語です。
時に衝突し、時に励まし合い、夢を追う主人公ナガオカと仲間たちの姿が魅力的に描かれ、観る者の心を揺さぶります。

主役のナガオカ役には、若手俳優の中でも確かな演技力が高く評価され、『進撃の巨人』『マンガ肉と僕』『繕い裁つ人』など来年公開の注目作への出演が相次ぐ三浦貴大。また、ナガオカを支える若者たちには松岡茉優(ドラマ「GTO」)、加治将樹(ドラマ「ほっとけない魔女たち」)、柾木玲弥(ドラマ「みんな!エスパーだよ!」)、山本涼介(『好きっていいなよ。』)といった今後の活躍が期待される若手俳優陣が結集し、さらに大杉漣、渡辺大、きたろう、マキタスポーツといった実力と個性を兼ね備えた面々が脇を固めます。

そんな、出演陣の中でも群を抜いて目を引くのは、本作の役作りの為に20Kg増量し、役に挑んだ加治将樹の存在感。舞台、ドラマ、映画と幅広く活躍しながらも、ストイックに演技と向き合う26歳の俳優、加治将樹に注目です!!

ハリウッド俳優も顔負け!デ・ニーロ・アプローチで挑んだ20kgの増量。

俳優のロバート・デ・ニーロが、出演作品によって、肉体改造や語学の習得など、過酷なまでの役作りを行うことから、映画業界ではそうした非常に貪欲な役作りを追及することを「デ・ニーロ・アプローチ」と呼ぶ。

このようなアプローチをしている俳優には、『マシニスト』(04)で30kg落とした体重を『バットマン ビギンズ』(05)で32kgまで増量したクリスチャン・ベールや、『チャプター27』(07)で実在の人物を演じるため30kgの増量、そして18kgの減量をして臨んだ『ダラス・バイヤーズクラブ』(14)で第86回アカデミー賞助演男優賞を受賞したことが記憶に新しいジャレット・レト、ほかにもマッド・デイモン、トム・ハンクスなど、名実ともにハリウッドを代表するそうそうたる役者陣がいる。一方、日本では、こうした役作りをする俳優がほとんどいない。

今回、加治将樹が20kgの増量に挑んだ『サムライフ』は、実話をもとにした作品。
加治将樹演じるケンジのモデルとなったご本人は、体格がよくおおらかなムードメーカー的存在。
監督は、「はじめからこの役は、加治将樹しか考えられない」と、熱烈にオファーをするものの、モデルご本人の体格が大きな個性となっていたため、20kg増量することを絶対条件とした。そしてオファーから、およそ半年後。初めてキャストが顔を合わせた本読みでは、監督はじめキャストも驚愕の20kg増量し「ケンジ」そのものになった加治将樹が登場した。
主演の三浦貴大も、「この作品の見どころのひとつは、加治将樹の太りっぷりといっても過言ではない!」と、明言するほど。

また、撮影中には役のモデルとなったご本人とも対面。まるで写し鏡のようにそっくりな2人。
ご本人も「はじめて会った気がしません」と、自分の生き写しかのような姿の加治に喜んだ。また、数々のドラマや映画をプロデュースし、数多くの俳優をみてきた森谷雄監督も「彼は、若手俳優で唯一、デ・ニーロ・アプローチの出来る俳優だ!」と、絶賛した。

役者集団D-BOYSの元メンバーでもある加治は、ミュージカル「テニスの王子様」でデビュー。
以降もドラマ、映画、そして舞台で着実に実力を磨いてきた。どの作品を観ても、ひとあじ余韻の残る役者・加治将樹。
『サムライフ』では、ハリウッド俳優もなかなか手が出ないデ・ニーロ・アプローチという体当たりな方法で役作りに挑みつつ、繊細な感情の機微をたっぷりと見せてくれ、観客を作品に引き込んでくれる。

現在は、ストイックな減量により撮影時とは別人のようになっている加治。
ぜひ映画『サムライフ』で、そんなハンパじゃない実力派俳優・加治将樹をチェックしてみてはいかがだろう。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=52061

執筆者

Yasuhiro Togawa