この度、ハリウッド作品『クラウドアトラス』や『空気人形』のぺ・ドゥナと『アジョシ』、『冬の小鳥』のキム・セロンが主演、『オアシス』、『ポエトリーアグネスの詩』のイ・チャンドンがプロデューサーを務め、カンヌ映画祭「ある視点」部門に招待、先月開催された東京フィルメックスコンペティション部門では『扉の少女(仮題)』という仮タイトルで上映され、観客やマスコミから絶賛を受けたことでも話題の 『ドヒや(原題)』の邦題が、『私の少女』に決定し、2015年GWにユーロスペース、新宿武蔵野館(レイトショー)他にて全国順次ロードショーする運びとなりました。

監督を務めたのは、本作で鮮烈な長編デビューを飾った韓国映画界の新星チョン・ジュリ監督。イ・チャンドン監督が惚れ込み、ぺ・ドゥナが出演を即決したオリジナルの脚本は、港町を舞台に女性警察官と一人の少女との出会いを、家庭内暴力、セクシャルマイノリティ、外国人の不法就労問題など様々な社会問題を交えて力強く描ききる希望の物語です。

そしてこの度、ポスタービジュアルも解禁となりました。インターナショナルバージョンのデザインを生かし、既存の韓国映画ではどの作品でも見ることができなかった衝撃的な題材を、世代を超えた2人の演技派女優の純粋さと怒りの混ざり合った表情と、孤独に対する問い掛けのようなまなざしで表現しています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa