『セブン』、『ドラゴン・タトゥーの女』など世界中の映画ファンを虜にしてきた映画界の鬼才デヴィッド・フィンチャーの最新作『ゴーン・ガール』が明日[12月12日(金)]より公開となります。全米では、公開10週目となる先週末も、トップ10圏内をキープしており、更に日本とイタリア(12/18公開)の公開を待たずして、全世界の興行収入累計が、フィンチャー監督のこれまでの最高記録『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』の3億3390万ドルを超え、自身のキャリア最高記録を樹立しております。

先頃行われたニューヨーク国際映画祭で、オープニング作品としてプレミア上映した際は、1,000人キャパの会場のチケットがあまりに早く売り切れてしまった為、この会場で2度の上映が行われました。それに留まらず300人キャパの会場でも3回上映という異例の措置が取られたことでも全米公開前から話題沸騰でした。日本でも、兼ねてから一刻も早く作品を観たいというファンからの声が、SNSをはじめ日に日に高まり、本日[12/11(木)]、前夜の特別上映(一部劇場を除く)を実施しました。早くも鑑賞した人たちから「興奮がおさまらない・・・なんだこの映画!!!!!」「衝撃ハンパない」「誰かと語りた過ぎるー早くみんな観てーー」とTwitterなどに熱コメントが到着しています。

独創的な映像表現と力強いストーリーテリングでアメリカ映画界を牽引してきたトップ監督が選んだのは、失踪事件を起こした若い夫婦の姿。アメリカで600万冊以上を売り上げ、NYタイムズベストセラーランキング第1位を記録したギリアン・フリンの小説の映画化で、脚本もフリン自身が手掛けました。夫のニック役には監督作『アルゴ』でアカデミー賞作品賞を受賞したベン・アフレック、ミステリアスな美しさを持つ妻のエイミーに『007/ダイ・アナザー・デイ』でボンド・ガールに大抜擢され、『アウトロー』でヒロインを演じた英国女優ロザムンド・パイクが扮しております。そして、発売されると同時に原作の映画化権を手に入れていたリース・ウィザースプーンがプロデューサーに名を連ねており、楽曲を手掛けるのは、フィンチャー監督と3度目のタッグを組むトレント・レズナー(ナイン・インチ・ネイルズ)とプロデューサーのアッティカス・ロス。両名は、今までにフィンチャー監督作品の『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の作曲賞を受賞、『ドラゴン・タトゥーの女』ではグラミー賞では、最優秀サウンドトラック賞を受賞しております。
そして日本時間12月11日(木)22時(現地LA時間:5時)、アカデミー賞の行方を占う前哨戦として注目される第72回ゴールデングローブ賞のノミネーションが発表。本作が前評判通り、映画の部門で監督賞:デヴィッド・フィンチャー、主演女優賞(ドラマ部門):ロザムンド・パイク、脚本賞、作曲賞の4部門でノミネートされました。注目の第72回ゴールデングローブ賞授賞式は、LA現地時間1月11日(日)に行われる予定です。

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執筆者

Yasuhiro Togawa