加瀬亮主演、韓国の鬼才ホン・サンス監督の最新作『自由が丘で』が第36回ナント三大陸映画祭(先月25日から12月2日まで開催)にてグランプリにあたる「金の気球賞」を受賞しましたので、ご報告申し上げます。ホン・サンス監督の大ファンであった加瀬亮と、世界の映画祭の常連ホン・サンス監督。ふたりは、一昨年日本で出会い意気投合。この運命の出会いがきっかけとなり『自由が丘で』は生まれました。本年度のヴェネチア国際映画祭への正式出品を皮切りに、トロント、ニューヨーク、釜山など、既に世界中の映画祭にて上映され、高い評価を受けています。ホン・サンス監督は、昨年『ソニはご機嫌ななめ』でもグランプリ候補になっており、今回満を持しての受賞となりました。
本作は来週12月13日(土)シネマート新宿ほかにて全国順次公開となります。初日にはホン・サンス監督も来日をし、加瀬亮と共に舞台挨拶を行なう予定です。

◆加瀬亮コメント

最高です!本当に嬉しいです。フランスでは前から大人気のホン・サンス監督ですが、この機会に日本でもぜひ、多くの方に知ってもらいたいです。監督の作品は、観客一人一人の中にある豊かさをきっと拡げてくれることと思います。

◆ナント三大陸映画祭について
フランス・ナントで1979年から開催されている映画祭。アジア・アフリカ・ラテンアメリカの三大陸の作品に特化している。映画コンサルタント、フィリップ・ジャラドーとアラン・ジャラドー兄弟によって創設者された。日本作品でも近年、高嶺剛監督『ウンタマギルー』、富田克也監督『サウダーヂ』、昨年は深田晃司『ほとりの朔子』がグランプリを獲得。アミール・ナデリ監督(『駆ける少年』『水、風、砂』)、ジャ・ジャンクー監督(『一瞬の夢』『プラットホーム』)、ホウ・シャオシェン監督(『風櫃の少年』『冬冬の夏休み』)、是枝裕和監督『ワンダフルライフ』など、確固たる作家性で評価の高い世界の巨匠たちにグランプリが贈られている。

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執筆者

Yasuhiro Togawa