11月21日(金)より公開となった映画『ランナーランナー』を鑑賞したプロポーカープレイヤーで、ポーカー世界選手権2012の優勝者、木原直哉さんに映画の舞台となるカジノ、その中でもオンライン・ポーカーについて語って頂きました。

「ポーカーは論理的思考力を競う頭脳ゲームです。僕は小さい頃から将棋をしていて、その後麻雀やバックギャモンを経て20代半ばからポーカーを始め現在に至りますが、映画でも描かれているオンライン・ポーカーの普及によって、強いプレイヤーが増え、戦略的な思考が日々更新されています」。 映画本編において、勝つ為の3つの法則—「信じる選択」、「捨てる決断」、「引き際の見極め」—が語られるが、木原氏にとって最も大切なことは「自分の論理的思考を信じること」と言い切る。木原氏も実際に会ったことは無いとしながらも、本作でカジノ王を演じるベン・アフレックは実際にポーカー大会の常連だという。

また、カジノ映画はほぼ全て鑑賞されている木原氏は、『ラウンダーズ』がお気に入りの1本。その『ラウンダーズ』の脚本家ブライアン・コッペルマン&デヴィッド・レヴィーンが書き上げたのが現在公開中の本作『ランナーランナー』。実際にアメリカで起きた大手オンラインポーカーサイトでの詐欺トラブルをヒントに、まさに「カジノの影」を軸にテンポ良く仕上げた傑作。現在、日本で審議中のカジノ解禁法案で懸案とされる部分も、スリリングに体感出来るタイムリーな娯楽作である。そこで、グローバルに活躍されているポーカー世界大会の覇者木原直哉氏より、作品にコメントを寄せて頂いた。

<木原直哉氏 コメント> 木原直哉(プロポーカープレイヤー)
「ランナーランナーとはポーカー用語で、逆転するために2枚の好都合なカードを必要とする状況。そんな苦境に陥った主人公が如何にそこから勝利を勝ち取るのか、スリリングな勝負の世界に注目です。」

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執筆者

Yasuhiro Togawa