5回目の結婚記念日に突如、姿を消した美しい妻エイミー。一体、彼女に何が起きたのか—

『セブン』、『ドラゴン・タトゥーの女』など世界中の映画ファンを虜にしてきた映画界の鬼才デヴィッド・フィンチャーの最新作『ゴーン・ガール』が12月12日(金)に公開となる。全米では、興行成績累計が、フィンチャー監督のこれまでの最高記録『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』の1億2750万ドルを抜き、自身過去作最高記録を樹立し、更なる伸びが期待されている。その勢いは止まらず、先日ハリウッド賞レースの幕開けとなるハリウッド・フィルム・アワードで[作品賞]、[脚本賞]、[音響賞]の3部門を受賞し、益々アカデミー賞受賞への注目が集まっている。日本でも、兼ねてから一刻も早く作品を観たいというファンからの声が、SNSをはじめ日に日に高まり、この受賞が大きな後押しとなり、前夜の特別上映(一部劇場を除く)も決定した。

結婚5周年の記念日。誰もが羨むような幸せな結婚生活を送っていたニックとエイミーの夫婦の日常が破綻する。エイミーが突然姿を消したのだ。リビングには争った後があり、キッチンからは大量のエイミーの血痕が発見された。警察は他殺と失踪の両方の可能性を探るが、次第にアリバイが不自然な夫ニックへ疑いの目を向けていく。新妻失踪事件によってミズーリ州の田舎町に全米の注目が集まり、暴走するメディアによってカップルの隠された素性が暴かれ、やがて、事件は思いもよらない展開を見せていく。完璧な妻エイミーにいったい何が起きたのか・・・。この度、11月22日の「いい夫婦の日」を前に、本作を配給する20世紀フォックス映画が15歳〜59歳の配偶者/恋人のいる男女300人を対象にパートナーに関する調査を行い、“10人に1人がパートナーに殺意を抱いたことがある”という衝撃の事実が発覚した。
エイミー失踪事件の第一容疑者のレッテルを貼られ、数々の嘘や策略などの不適切な行為が噴出する夫のニックを演じたベン・アフレックが「この作品を一言で表すと“愛”と“死”だと思う。時にはパートナーの見難い真実を目撃してしまい、そうなった時に人はどうなってしまうのか・・・」と分析するようにニックは、エイミーの何かを目撃し、殺人を犯かしてしまったというのか?更にエイミーを演じたロザムンド・パイクは「私たちはパートナーの関係を徹底的に解剖してみたのだと思う。親密な関係にあるからこその素晴らしいところ、それから親密な関係だからこその裏切りがあるわ」と意味深に語る。今回のアンケート調査の衝撃の結果もパートナーとの親密な関係がゆえに抱く感情なのだろうか?

また、ニックがエイミーの血液型すら分からず、怪しさが増していくシーンの本編映像も到着した。今回、パートナーに対する理解についても併せて調査し“パートナーの事を100%理解している”と回答した人は、全体の9.7%に過ぎなかった。ニックのようにパートナーの友人のことや昼間の行動、血液型すら知らないという人が実に90.3%にも及び、まるで、このシーンが現実に起きているかのようだ。パイクが、本作が伝えるメッセージについて「“自分のパートナーを本当に理解してる?”ということよ」と明かすように今回の2つのアンケート調査の結果から『ゴーン・ガール』で描かれる失踪事件は、実際に起こり得るのではないかとすら感じてしまう。

フィンチャー監督の鋭く研ぎ澄まされた演出が現代の幸福な結婚生活の輪郭を大きく歪ませ、夫婦の不協和音はやがてスクリーンのこちら側にも問いかけてくる。「あなたは、愛する伴侶のことをどれだけ知っていますか?」デヴィッド・フィンチャー監督によるサイコ・スリラーの傑作にますます期待がかかる。

<調査概要>
【有効回答】15歳〜59歳の配偶者/恋人のいる男女300名  
【調査方法】インターネットによるアンケート調査
【調査期間】2014年11月14日(金)〜11月16日(日)  
【調査地域】全国    
【調査委託先】 楽天リサーチ株式会社

オフィシャルサイト【ゴーン・ガール】:http://www.foxmovies-jp.com/gone-girl/

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=52812

執筆者

Yasuhiro Togawa