11月15日(土)に有楽町で行われたジャパンプレミアでは、ブラッド・ピットとローガン・ラーマンが登場し、会場は大歓声で包まれ、ファンからの大歓迎を受けた。
そして今回、ブラッド・ピットが演じた戦車長”ウォーダディー”と、ローガン・ラーマンが全情熱を注いで演じた新兵ノーマンをフィーチャーする特別映像が解禁となった。過酷な戦場を生き抜いてきたウォーダディーと戦争経験ゼロの新兵が、極限下の戦場で「父と子」であるかのような絆を紡ぎ出していくことを伝えるエモーショナルな内容だ。
この特別映像は、ウォーダディーが新兵に告げる「あれがお前の戦車(ホーム)だ。言うとおりにしろ、誰とも仲良くするな」という場面から始まり、「『フューリー』は、実は父と子の物語だ」と語るデヴィッド・エアー監督のコメントへと続く。

デヴィッド・エアー監督は、ウォーダディーを「冷静沈着だが、部下には愛情をもって接し、敵を心から憎んでいる」と説明、「戦争も佳境の中、ノーマンが配置されることによって、他の乗員たちの心境にも変化が生じる。家族が 1人増えたのと同じようなものだ」と、兵士たちの家族的なつながりを強調する。装填手”クーンアス”を演じたジョン・バーンサルは、ノーマンについて「俺たちの 4 年間を、彼は配置初日に体験することになる」と話し、ローガン・ラーマンも自身にとって、「この映画は全てにおいて想像を超えているものだった」という証言が続く。この過酷な状況で、自分の持っているすべてを託そうとするウォーダディーは、戦場の価値観を教え、ノーマンを成長させるために、情け容赦ない命令を下す場面が描写されていく。
「これはノーマンの軍人としての成長物語でもあり、戦争の残酷さを伝える物語でもある。ノーマンとウォーダディーの関係こそが、この映画の真髄だ」と、監督の言葉で結ばれる。

来日記者会見でブラッド・ピットは、「新米のノーマンは人間の慈愛や正義感を持っているが、それは戦場では通用しない。殺すか殺されるかの世界では冷血な人間にならなければならない」と、新兵がおかれた状況を説明した。ローガン・ラーマンは、「脚本を読んでいるときから、これは難しい役だと感じた。理想を掲げて戦地にやってきた男が、24 時間で大変身を遂げなければならない。人を殺したくないと思っているのに1日で殺人者になるしかない。しかも、ストーリー全体を見ながら、要所要所でその変化を演じ分けて観客に伝えなければならない。新米兵士の役であり、現場でも新米扱いされてしまい、それも大変だった」と、演じることの難しさを振り返っていた。
新兵だけでなく仲間にも厳しく接するウォーダディーと、「無垢な心が戦場では致命傷」となりかねない新兵のノーマンの 24 時間での成長。父子のような絆で結ばれた 2 人を軸に描かれる『フューリー』は、いよいよ 11 月 28 日(金)、日本公開となります。

・「Heart&Soul」 動画
http://youtu.be/uo-8hXaid9k

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執筆者

Yasuhiro Togawa