ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で監督賞含む4賞ほか、多数の映画祭で数々の賞を受賞している、ウベルト・パゾリーニ監督による映画『おみおくりの作法』が2015年1月、シネスイッチ銀座ほかにて公開いたします。

本作は、孤独死した人を弔う几帳面で誠実な民生係ジョン・メイが故人の人生を紐解き、人と出会うことで新たな人生を歩みだす…。
丁寧にあたたかく死者と向き合う主人公の姿に胸を打たれる感動作です。そして、ラストには思いがけず、心があたたまる展開が待っています。
監督は大ヒット作『フル・モンティ』を生み出した名プロデューサー、ウベルト・パゾリーニ。主人公ジョン・メイを演じるのはイギリスを代表する実力派俳優、エディ・マーサン(『ワールズエンド 酔っぱらいが世界を救う!』『戦火の馬』)。

死と向き合う民生係という難しい役どころを情感豊かに魅力的に演じています。
また、共演には、大ヒットTVシリーズ「ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館」で注目されているジョアンヌ・フロガットなど、個性的な俳優が出演しているところも見どころです。

女性初のオスカーを手にした作曲家 レイチェル・ポートマンの驚くべき経歴!
レイチェル・ポートマン(Rachel Portman、1960年12月11日-)は、イギリス・イングランド・サリー州ヘイズルミア出身の作曲家。
13歳でピアノで作曲を開始。名門オックスフォード大学のウスター・カレッジで音楽を学ぶ。
その崇高に響く華麗な旋律が認められ、1997年に『Emma エマ』でアカデミー賞の女性初の作曲賞を受賞!その地位を獲得した。
その後も、特にラッセ・ハルストレム監督との仕事で高い評価を得ており、『ショコラ』と『サイダーハウス・ルール』でもアカデミー賞の受賞候補になっている。1995年に、本作の監督ウベルト・パゾリーニと結婚し、子供が2人いる。
現在は監督とは良き仕事のパートナーとして、本作『おみおくりの作法』の映画音楽を担当。

【主な作品】
彼女が手がけた名作映画は数知れず!皆さんも一度は聞いているのではないでしょうか?
『スモーク』(95/ウェイン・ワン監督)
『Emma エマ』(96/ダグラス・マクグラス監督)
『ケロッグ博士』(96/アラン・パーカー監督)
『サイダーハウス・ルール』(99)、『ショコラ』(00)<2作品ともラッセ・ハルストレム監督>
『クライシス・オブ・アメリカ』(05/ジョナサン・デミ監督)
『オリバー・ツイスト』(06/ロマン・ポランスキー監督)
『わたしを離さないで』(10/マーク・ロマネク監督)、
『ワン・デイ 23年のラブストーリー』(11/ロネ・シェルフィグ監督)
『ベラミ 愛を弄ぶ男』(12/デクラン・ドネラン監督)等。

『おみおくりの作法』で奏でる繊細な旋律!
「心が洗われる叙情的な音色」「壮大かつ可憐にして優美、時に崇高にも響く」と絶賛されている彼女の奏でる音楽。
本作では、主人公ジョン・メイの誠実で几帳面な人柄、死者を見送る静かな日々。そして“死”に向き合いながら、主人公の人生が少しづつ変化していくさまを、繊細なメロディーラインで見事に表現しています。
その耳に残る優しい旋律は観る者の心を掴んで離しません!

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執筆者

Yasuhiro Togawa