気鋭のベストセラー作家・本多孝好氏が手がけた新感覚アクション巨編小説「ストレイヤーズ・クロニクル」を『アントキノイノチ』の瀬々敬久監督が描き出す映画『ストレイヤーズ・クロニクル』。鮮烈な映像表現と超実力派俳優たちが高次元の融合を果たし、完全実写映画化され、2015年6月全国公開致します。この度、新たなキャスト情報【モモ役=松岡茉優】が発表となりました。

本格アクションに初挑戦する主演の岡田将生や染谷将太、成海璃子らに加え、今回新たに発表されるキャストは、岡田演じる昴(スバル)と敵対のグループで、染谷将太演じる学(マナブ)が率いるアゲハチームのメンバー【モモ】を演じる若手実力派女優・松岡茉優(まつおか・まゆ)。映画『桐島、部活やめるってよ』の野崎沙奈役やNHK「朝の連続テレビ小説 〜あまちゃん〜」 第2部:東京編の入間しおり役での演技が高く評価され、本作では、「まるで小津安二郎の映画の中の杉村春子。円熟の芸域!」と瀬々監督をも唸らせた演技を見せている。モモは、口内にセットされた歯の矯正器具から鉄鋲を発射させる能力を備え、ある時は後方から援護して味方の支援。ある時は急所にヒットさせ致命傷を与える役割で、他のキャストとは違った特殊能力でスクリーンを所狭しと躍動する。モモというキャラクターが人間に近い部分もあるため、役作りに苦労したという松岡だが、監督、プロデューサーらからは絶大なる信頼を寄せられており、これまでにない新たな一面を刮目してほしい。

松岡演じるモモがいる[アゲハ]のメンバーの顔ぶれは、リーダー・学(マナブ)を染谷将太が演じ、敵を幻惑させ動きを止めキスで毒素を注入し死に至らしめる静(シズカ)を『思い出のマーニー』での好演が記憶に新しい高月彩良、身体硬化能力を持つヒデを『クローズ EXPLODE』の?俊太郎、超高速で移動できる豪腕の壮(ソウ)を「劇団EXILE」の鈴木伸之と、それぞれダイナミックに体当たりで演じる。更に、戦闘力は極めて低いが、通常の人間には聞こえない高周波を発射して捜敵するレーダー能力を持つ碧(アオイ)を新鋭の黒島結菜が演じる。また、伊原剛志や石橋蓮司、豊原功補が若者たちと対峙し、物語に深みを与える。
極限を超えた能力≪ハイパーエクストリーム≫ VS 遺伝子操作による異種混合能力≪ハイブリッドアブノーマル≫ VS 暗躍する政治家たちの野望≪ダークポリティクス≫ 三つ巴の戦いの行方はいったいどうなるのか!?

【モモ役=松岡茉優コメント】

瀬々監督から頂戴したコメント、ちょっと言い過ぎだよと思いながらも嬉しくて、母に送りました(笑)。
『桐島、部活やめるってよ』で佐藤プロデューサーとご一緒させていただいてから、久々に声をかけていただいたのが今まで演じたことのない役柄でキャラクターとしても興味深い設定だったので、感謝しています。
モモは「テンションが高い時」と「非常に現実的な時」の両側面を持った女の子で、逆手にとると
何でもありの役でした。
なので撮影当日、皆さんの演技を見て、どういう風にやろうかと色々考えるのは、その中で何を選択するのかは難しいですけど、その何でもあり感は楽しかったです。

【監督=瀬々敬久】コメント

松岡茉優さんには本当に助けられました。若い出演者が多い中で、ただ一人、円熟の芸域に達していると言ってもよいのが松岡さんでした。他の人の芝居を確認して、生かし、その中で自分のベストバウトを提示していく姿勢、そして演技力の高さ。まるで小津安二郎の映画の中の杉村春子のようでした(笑)。そして、ご本人には決して面と向かっては言えませんが、昭和顔。ホッとさせられます。芝居の中にも昭和的な情念を発する瞬間が何度もありました。それでいて、勢いがあって、POPで、松岡茉優さんは女優版『椎名林檎』だと密かにずっと思っています。

【企画・プロデュース=佐藤貴博】コメント

松岡茉優とは映画『桐島、部活やめるってよ』を共に戦い、青春を過ごしたいわば「戦友」といっていい、心から尊敬し信頼している俳優です。今回も脚本作りの段階から、同じく『桐島〜』を共に戦った脚本・喜安浩平さんに対して、「モモ」役については松岡茉優が演じると思ってセリフを書いてほしいと依頼していました。どんなに言いにくそうな難しいニュアンスのセリフも、松岡茉優ならば、そのキャラクターの放つ生きた言葉にしてくれるからです。『桐島〜』の時も、あの早い会話のテンポを作り出していたのは松岡茉優でしたが、今回もアゲハチームの会話のスピード感は松岡が担ってくれています。特殊能力を持つ若者たちの中で、ファンキーな乗りとその裏側にある哀しさを表現しなければいけない難しい役柄の「モモ」を、我々の期待を上回る表現力で演じてくれました。「矯正」具を装着するという、セリフ回しにはハンデとなるギミックも乗り越えて、それすらも武器として怪しく面白いキャラクターを作り上げてくれました。爆笑問題の太田光が『桐島〜』を観て、松岡を「怪物級の役者」と評していましたが、松岡茉優の役者としての実力はさらに進化を続け、本作でも爆発しています。撮影現場でもそのオーラを放っていて、主演の岡田将生クンも年下の松岡に対して、思わず「松岡さん」と敬語で話しかけてしまうほどです(笑)個性派ぞろいの本作の中でも、さらに異彩を放つ松岡茉優にご期待ください!!!

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執筆者

Yasuhiro Togawa