スウェーデンの大ベストセラー小説の映画化で、本国ではあの『アナと雪の女王』を超える大ヒットを記録した『100歳の華麗なる冒険 』がいよいよ11月8日(土)新宿ピカデリー他にて公開となります。

本作は、かつて爆弾の専門家としてスターリン、ゴルバチョフ、レーガンら各国要人と渡り合い、知らず知らずの間に、数々の歴史的事件の修羅場をくぐり抜けてきた奇跡的な経歴の主人公アランが、100歳の誕生日に老人ホームを抜け出すところからはじまる、奇想天外なアドベンチャーコメディ!
原作は、口コミによりその面白さが伝わり、人口約900万人のスウェーデンで100万部以上を売り上げ、さらに日本でも翻訳小説では珍しく重版を重ねる売れ行きだという「窓から逃げた100歳老人」(西村書店刊/英題:The Hundred-Year-Old Man Who Climbed Out of the Window and Disappeared)。
監督は、あのスサンネ・ビアも候補に挙がる中、TVドラマ製作や俳優として活躍するフェリックス・ハーングレンに白羽の矢がたち、スウェーデン映画としては破格の製作費10億円をかけて製作し大ヒットした。
そして今回、本作の公開に先駆けて鑑賞した、ミュージシャンのカジヒデキ、小堺一機、女優の美波、さらにあの「ドランゴン・タゥーの女」ほか「ミレニアム」シリーズの翻訳者ヘレンハルメ美穂など、幅広い年代の各界著名人から絶賛の声続出!本作の最高齢ヒーロー・アランにちなんで、100歳になったら?というコメントも寄せられた。

■カジヒデキ(ミュージシャン)
 さすが大ベストセラー小説の映画化。奇想天外な人生を歩んで来たお爺さんの、物凄く奇想天外な100歳のお誕生日は抱腹絶倒!爆弾や殺人など一見ハードでブラックなストーリーのあちこちに、スウェーデン映画らしい可愛さや温かさがあって、このお爺さんを愛さずにはいられません。ハッピーバースデイ、アラン!
*100歳になったら?
 ショートパンツにボーダーのシャツを着て、ギターを持って歌っていたいですね。それで100歳の誕生日に、その服装でスウェーデンの友人達を訪ねて旅をするんです。「Ska vi fika?」なんて言いながらね。

■小堺一機
“人は誰でも小説を一本書ける。自分の事を書けばいい”という名言があります。そのお手本の映画です。この世界の全ての人の人生は素晴らしい、それに気づかせてくれる映画です!!誰でも人生を振り返られる!ありがとうアランじいさん!!
*100歳になったら?
 ウルサイジジイでいたいです!!物わかりのいいジジイは若者を育てないから、僕の若い頃に沢山いた、ウルサイジジイになりたい!若者はジジイに逆らって、新しいモノを創るのです!!キラワレル元気ジジイでいたいです。

■綾戸智恵(ジャズシンガー)
 一見行き当たりばったりな人生にみえるけど、ちゃうちゃう、かなり全力や!モンティパイソンタッチなコメディやのに生き方のチャンス山ほど見せてくれる。破天荒なだけやなく心はもっとすげー!!愛についてのコメントが尊敬できる100歳やった!
*100歳になったら?
だから映画が言ってるでしよ、考え過ぎずなるようしかならんて!アホな質問や。

■美波(女優)
心臓に毛が生えている男の話。ラスト、百歳のアランが最も美しいと感じた事、彼の人生では見つけることが出来なかったのだろうか。観終わって、自分の人生をこの上なく愛せそうな気持ちになる。

■渡辺真理(アナウンサー)
不思議な映画なのです。
「リラックスしよう」とか「自然体でいこう」とか
口で言うのは簡単だけど、なかなか難しいもの。
でも、100歳の主人公を見ていると、自然と肩の力が
抜けていきます…。
やっぱり、不思議な魅力とパワーを秘めた映画なのです。
*100歳になったらしたいことは?
”余生”って、ヘンな言葉だなと思っていました。
いいこともあるし、わるいこともあるけど、
一生懸命働いて一生懸命生きて、やっと穏やかな晩年を
迎えられると思ったら、”余りを生きる”なんて。
100歳になったら「これからが本番♪」と思えるくらい
軽やかで温かい社会であったら…と願ってます。

■浜村淳(パーソナリティー)
100まで生きると枯れてくる。情慾、物慾なにもない。なのに大金もつがゆえ、ギャングのやつらが追い廻す。巨象よ闘え!ふみつぶせ、バクダン火を噴け、ふっ飛ばせ!ジジイをなめたら命がないぞ!
*100歳になったらしたいことは?
いままで通り、しゃべってしゃべってしゃべり通して慾望ギラギラで長生きしたい。枯れたくない!

■ヘレンハルメ美穂(翻訳者/「ミレニアム」シリーズ)
 とにかくハチャメチャなお話。難しいことを考えずに楽しむのが正解なエンターテインメント。笑っていいのかどうか迷ったら、笑ってしまいましょう……。アランの「なるようになる」「考えたってしかたがない」精神が痛快です。
 この映画を見ていると、歴史ってひょっとして、こんな成り行きと勘違いと偶然の積み重ねでできているのだろうかと、ふと思ってしまいますね。
*100歳になってもやめられないと思う事は?
旅行でしょうか。「どこかに行きたい」と思うことは、きっと100歳になってもやめられないのではないかと思います。実際に窓から逃げるかどうかは別として。本や映画である程度、その欲望を満たせるといいのかもしれませんね。

■森百合子(コピーライター/「北欧のおいしい時間」著者)
 可愛い北欧とか、ほのぼのする北欧を期待していったら裏切られます!でもこれぞ純度100%のスウェーデン流コメディ。私が北欧人らしいと思う行動の一つに「真顔でジョークを言う」というのがあって、この映画はまさにそれ。映画が始まってしばらくは「…これ、笑っていいのだろうか」の連続でした。北欧コメディモードに慣れてくると、もう笑いが止まらない。100歳の主人公、痛快なアランの人生。アランに会えて良かった。この先の人生、大変なことがあったらアランを思い出すことにします!
*100歳になったら?
 100歳になってもいい音楽を聴いて、できれば踊って、アランみたいにアクアヴィットを飲んで、好きなものを食べられたら最高ですね。あとモロサーとかモロフォーという言葉があるようですが、100歳になったら「モロヒャクです」って言いたいです。

(敬称略・順不同)

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執筆者

Yasuhiro Togawa