映画『グッド・ストライプス』「今、本当に幸せな“結婚”のカタチって?」—現代の結婚事情をリアルに描く、新時代のラブストーリー!
菊池亜希子、中島歩W主演で贈る最新作『グッド・ストライプス』(監督:岨手由貴子)の映画情報が初解禁。
本作は、全く違う環境・文化で育ってきたマンネリ状態のカップルが、ある日突然「できちゃった結婚」をすることになり、それまで知らなかった相手のルーツを知ることになっていく・・・といった、「今」の私たちの等身大の結婚観を、新進気鋭の女性監督がリアルに、そして繊細に描いた新時代のラブストーリーです。
★今の女性の気持ちをリアルに表現する新鋭クリエイターと菊池亜希子の最強タッグ!!
監督は国内外の映画祭での上映、受賞歴を持つ岨手由貴子(そで ゆきこ)。キャストには、今をときめく若手クリエイターたちからの人気を集め、独自の世界観を築き上げている超人気モデル菊池亜希子(自ら編集長を務める書籍「菊池亜希子ムックマッシュ」(小学館刊)が累計27万部を超えるヒット!)を迎え、同世代のリアルな恋愛模様を描きます。
★「花子とアン」中島歩が“文化系男子”に!!
主人公の年代は、家庭にインターネットが普及する前に学生時代を過ごした最後の世代。本作は、異なる文化的ルーツを持つカップルが織りなすロマンス!菊池亜希子の相手役は、NHKの連続テレビ小説「花子とアン」で仲間由紀恵さんが演じた蓮子の“若き恋人”宮本龍一役で女性視聴者たちの人気を集めた、中島歩!!
★主題歌は音楽家として幅広く活動する大橋トリオ!!
本年にはベスト盤リリース、NHKホールでのライブDVDリリースなど、数多くの作品を作り続け、映画やCM などの音楽制作、アーティストへの楽曲提供、など音楽家として幅広く活動する大橋トリオが本作の主題歌を担当!おしゃれで上質な楽曲が作品を彩ります。
★隣にいる人の「小さな歴史を知る」ロマンス!!
「自分の好きなものに囲まれていたい。」「彼の友だちとは気が合わない…」もうすぐ30歳になっても、10代の頃と何も変わらない「私」。そんな私が、予期せぬ妊娠で結婚することに…!?
まったく違う環境、文化で育ってきたマンネリカップルが、それまで知ることのなかった隣にいた人の小さな歴史を知っていく。せつなくて、いとおしい珠玉の恋愛映画!!
■コメント
【菊池亜希子(きくち あきこ)】
停滞前線に突入してしまった男女が、妊娠を機にようやくふたりとしてのスタートを切ることができるのなら、それは『いいきっかけ』と言えるのかもしれないな!と適齢期真っ只中女子代表として、そんなことをぐるぐる考えながら演じました。私のまわりのカップルを見ていると、適齢期というものを意識しないよう努めるあまり、タイミングを見失っていく人たちが本当にたくさんいます。もうすっかり大人のはずなのに、ひとつの家族を作るってことに飛び込む勇気がない。グッド・ストライプスとは、よい平行線ということ。家族になる=1本の線になるって考えると尻込みしちゃうけど、離れたり絡まったり交差したりしながら、少しずつ同じ方向を向いて二本の線を描いていけばいいんだ、そのことに気づいた私は、重たくなっていくお腹とは裏腹に、気持ちが軽くなっていくのを感じながら演じていました。観てくださった方々にとって、この作品が何かしらのスタートラインになったら幸せだなあと思います。
<中島さんについて>
撮影に入る前、中島くんとは何度もリハーサルをしました。「会った時から意気投合して!!」みたいにはしゃいだ関係ではなかったけど、テンションが低いながらに居心地のいい関係でした。物事をはっきりと言わない、のらりくらりとした感じの中島くんに、撮影後半ではだんだんイライラしたりもして。でも、それを含めてとても真生と緑っぽいなあと思ったりしていました。
<役作りについて>
岨手監督が、真生と緑それぞれの役に合わせたミックスCDを作ってくださり、それを撮影前に聞いていました。実際に劇中に出てくるわけではないけれど、緑CDはロック色が強く、とても新鮮でした。音楽から役柄に入っていくという作業はとても楽しかったです。妊娠ということに関しては、幸運なことに、私のまわりの友人たちがどんどん妊婦になっていたので、たくさんのヒントをもらえたような気がします。女性は男性と違って体が変化していくから、気付かないうちに少しづつ、じわりと母性が出てくるものなんだなあと、彼女たちの表情を眺めながら感じていました。
【中島歩(なかじま あゆむ)】
僕は自分の人生をおもしろくしたいという気持ちもあって俳優になろうと思いました。そして俳優であるからには勝新太郎さんみたいに破天荒な生き方をしなきゃって思います。だけど地元にさえ自分より破天荒なやつが2人いるので、世の中から破天荒と思われるには、相当なあれが必要なので破天荒俳優への道は諦めかけています。結婚はわりとみんなすることなのでそんな特別なことだと思っていませんでした。でも劇中で結婚してみて、勝新太郎さんにならなくても、結婚することは人生においてすごく特別なことだと思いました。そして結婚できない場合もあるのでそれを考えるとやっぱり特別なことですね。
<結婚観の変化について>
ずっと放って置いた押入れの奥のごちゃごちゃを一回出して、整理するようなことをしなきゃいけない気がするので、敷居が高くなったかもしれません。
<初主演について>
現場にいる時間が長いのでワンシーンだけの出演よりもお芝居しやすかったです。一方で積み上げていかなければならない感情や、変化を表現する重要性を感じました。なにより一本の作品に全編関わり、映画作りが楽しいと思えたことが幸せです。
<菊池さんについて>
今回の役柄とは反対の印象で、芯がしっかりしていて行動力があって、好奇心が強くて、とても頼もしい方だと思いました。
<役作りについて>
クランクインの前のリハで、緊張や不安でお芝居どころではない状態に陥ったこともありましたが、周りの方々に助けられながら徐々に解消されていき、お芝居に集中することができました。
なかなか掴みどころのない役でしたが、役のこれまでの人生を細かく想像し、現場で丁寧に状況や相手に反応していくよう心がけました。
【岨手由貴子(そで ゆきこ)監督】
女友達からフラれた時の愚痴を聞いていた時に、「尊重」「お互いのため」などの言い訳を並べられ、「オシャレなこと言ってんじゃねーよ!」と罵った話を聞いて、男女の揉め事に洒落た定型文の言い訳をはさむのは火に油を注ぐなぁ、と面白く感じました。そこから“都会で生きる若いカップルの暮らし”に興味をもつようになり、建前だけでないリアルな関係性を映画にしたいと思い始めました。菊池さんは綺麗な方なのですが「男性にモテるよりも自分にモテたい」という意思を感じる個性的な女性で、“モテ”を重視しない主人公のキャラクターにピッタリだと思いました。お会いするまではボーイッシュなイメージだったのですが、脚本の内容について話をするうちに、すごく繊細で女性らしい方だと感じました。中島さんは出演された舞台を観たのがきっかけで、この人なら何気ないやり取りも面白く魅せてくれると思い、お願いしまいた。私や菊池さんより少し年下という事もあり、はじめは遠慮がちに口ごもることも多かったのですが、落ち込んでも翌日には忘れている図太さがあって、そういう現代っ子っぽさが役柄に合っていたと思います。キャスティングの段階では、実年齢の違うふたりが本当にカップルに見えるのか?という懸念があったのですが、出来上がりを観るとカップルとしての絆が垣間見えて安心しました。クランクアップ時、お互いが「最後の方は相手にイライラしていた」と本当のカップルみたいに事を言っていたのが面白かったです。メディアで「こうじゃないと結婚できない」なんて脅迫めいた特集もされていますが、この映画を見たら「完璧じゃなくてもOK!」と勇気をもらえるはずです。よくある結婚モノの映画にはないロマンスを描いているので、恋愛映画に興味がないという方にも楽しんでもらえる作品だと思います。
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執筆者
Yasuhiro Togawa