2014年3月に開催された第6回沖縄国際映画祭にてワールドプレミアが行われ、先日の京都国際映画祭でも特別招待作品として上映された映画『ベイブルース- 25歳と364日-』が、10月31日(金)ついに公開となりました。

 25歳と364日という短くも熱い人生を生き抜いた、伝説の漫才師・「ベイブルース」河本栄得の壮絶なる実話を相方である高山トモヒロが映画化したこの作品、河本の20回目の命日にあたる10月31日(金)は大阪・TOHOシネマズなんばにて、彼の誕生日である11月1日(土)には東京・角川シネマ新宿で監督や出演者による舞台挨拶も実施されました。全国14館にて公開し、11/1(土)にはTOHOシネマズなんばにて完売が、また、5日(水)は角川シネマ新宿でも完売回がでるなど好調なスタートとなりました。

 ぴあ初日満足度ランキングでも、数ある新作の中で「クローバー」「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」などの超大作に続き3位に食い込みました。

 客層としては、かつてのベイブルースのファンだった女性や、当時の彼らの活躍を知る男性やカップル、そしてベイブルースが活躍していた20年前にはまだ幼かったり生まれていなかったにも関わらず、インターネットなどの情報から彼らの存在を知り劇場へ来場した学生などの若い層まで、幅広い興行となっております。

 映画公開にあたり、文庫化された原作本もamazonのランキング上位にあがり、劇中でも使用されているベイブルースのデビューシングルだった「夫婦きどり」がレコチョクとiTunesで復活し配信されました。

 26歳の誕生日を迎えることなく、「25歳と364日」で劇症肝炎にて突然亡くなった河本栄得の死を描きながらも、決して泣かせにだけ走ることなく、高校球児だった2人が漫才界のホームランバッターになることを夢見て突き進む姿を笑いと涙で描いた本作、twitterでは「涙腺崩壊し過ぎてぐっちゃぐちゃ」「ええ映画でしたわ!!何時間でも観ていたい!!」「たくさん笑ってたくさん泣いて、『がんばろう』っていう気持ちにさせてくれました」「河本さんが戻って来たのかと思うほど・・・ 漫才のシーンは普通に笑った。そしてめっちゃ泣いた」などのつぶやきが上がっています。ベイブルースを知らない層にまで関心が高まっており、感動の輪が広がっています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa